平成27年 6月定例会
平成27年6月12日 (一般質問)
大石信生 (日本共産党)
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(1) 「文化マスタープラン」の課題と「文化のまち藤枝」の復活を
(2) 応急修繕に対応できる戦略予算の使い方について(「施設保全・安全安心事業費」)
標題1.「文化マスタープラン」の課題と「文化のまち藤枝」の復活を
(1) 「文化」をめぐる状況は、これでいいか。
本市はかつて長期総合計画(10カ年)の標題に必ず「・・・の文化のまち」とつけて、これをめざすべき都市像としてきた。
しかし、藤枝市民になって私が痛感させられたのは、本市が長期にわたって「文化のまち」を標榜してきたにもかかわらず、文化・芸術分野は市政の中では決して強い分野ではなく、むしろ弱い部分だということだった。
例えば、焼津文化会館が開催する文化行事の多彩なレベルと比べると、本市は格段に見劣りがする。市民の文化要求は高く、市民の7割は何らかの文化・芸術活動に関わっているが、市民は市内では鑑賞機会があまり得られず、もっぱら近隣他市に依っている…かつて本市が調査を依頼してつくられた報告書―「成熟社会における市民の文化行動と文化拠点に関する調査研究」の指摘は、まさにその通りではないか。
さらに市民の文化・芸術活動の具体的なひとつのあらわれである市文化協会の会員は、かなり大きく減ってきている。
さらに言えば、本市は徳川家康公ゆかりの田中城に関する歴史遺産を散逸させてきたが、その流れといってもいいようなことが起こっている。合併時に旧岡部町の街道の松を文化財指定から除外して藤枝市に合わせるように要求し、反撃された歴史である。客観的に文化部門の弱さを認めるところから出発すべきではないか。
(2) 文化マスタープランの課題と問題点について
@ 本来は、「文化振興基本条例」が先にあって、それを受けて、基本計画となるべきマスタープランがあるべきなのではないか。これは弱点につながっているのではないか。
A 折り返し点に来て、マスタープランの課題は、どこまで進んだか。
(3) 「あるべき都市像」について
本市は特徴のないところが特徴とよくいわれる。「藤枝市のあるべき都市像」とはどういうものか。現時点でいまひとつ明確になっていないように思えるがどうか。
「……の文化のまち」というのが、やはり本市に一番ふさわしい都市像ではないか。であるなら、第5次総合計画の後期計画の検討課題に据えて、議論が行われてもいいのではないか。さらに、職員も、こうした方向で育成していくべきではないか。
標題2.応急修繕に対応できる戦略予算の使い方について
(1) 機動的、弾力的に緊急修繕に対応する戦略予算は、昨年11月議会の提案後、新年度予算で5000 万円新設された。(名称は「施設保全・安全安心事業費」)。他の自治体にない予算の仕組みと言われている。この予算を、どのように使っていくか。
(2) 従来、各部局ごとに持っていた修繕に対応する予算も、昨年の議会の議論を経て増額されたと聞く。こちらは、どれくらい増え、全体として懸案に対してどこまでのことができるようになったのか。これまでのようなことはないと言えるか。
(3) 生涯学習センターのホールは、昼間、映画会を催すと暗幕から光が入って具合が悪いという指摘が市民団体から寄せられている。どうなったか。
(4) 生涯学習センターの展示用パネルの使い勝手の悪さが多くの市民団体から強く指摘されている。改善したらどうか。
(5) 小・中学校のトイレの和式から洋式への切り替えが、十分とは言えないという市民からの声が寄せられている。スピードアップが必要ではないか。また応急措置として、和式に手すりをつけることはどうか。