平成27年 9月定例会
平成27年9月11日 (一般質問)
鈴木岳幸 (市民クラブ)
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(1) 子供の貧困問題について
(2) 自転車の利用促進について
標題1.子供の貧困問題について
近年、多くのメディアで貧困問題がクローズアップされておりますが、その中でも特に問題視されているのが、「子供の貧困」であります。
子供の貧困は、将来的な格差の固定、拡大につながり、孤立、無業、未婚、少子化という負の連鎖に陥るものであります。また、子供達は、困窮状態に陥っている事は、本人の責任でないにも関わらず、自己努力のみでその状態を脱することはほぼ不可能であり、周囲の援助が必要であることは明白です。
8月24日の静岡新聞夕刊にてトップ記事になっておりましたが、静岡県内で困窮状態にある18歳未満の子供の数は、3万8千人にのぼるとのことです。この数字は、クラスの中で、一人から二人くらいの子供が困窮状態にあるという計算になります。しかも10年前から右肩あがりに推移しているそうです。県別の子供の貧困率が公表されていないため、この数値は就学援助率を基にして算定されたものですが、国全体の子供の貧困率は、就学援助率の数値よりも高い数値が出ており、県内の実際の困窮状態の子供は3万8千人よりも多い可能性もあります。そのような状態をふまえ、以下お尋ねいたします。
(1) 本市における、貧困状態にある子供の数は把握できているか、その内容はどのように推移してきているか、伺います。
(2) そのような状況にある子供達に、学力、体力、精神面等への影響はないか、また支援と対策はどのように行なわれているか、伺います。
標題2.自転車の利用促進について
最近の健康志向の高まりにより、スポーツを日常的に楽しむ人の数は増加を続けております。その中でも、気軽にできるスポーツや、日常の足として、自転車を利用する人は多数おり、本市でも専門店が開店するなど、多くの市民に楽しまれております。健康・予防日本一を掲げる本市において、自転車の利用促進は、健康増進にも役立つものであり、大いに推進すべきものであると考えます。そこで、以下の点についてお尋ねします。
(1) 路線バスへの自転車の持ち込みについて
現在、国内の鉄道やバスの多くの路線で、自転車の持ち込み・積載が可能となっております。本市でも、中山間地の路線で導入すれば、下りだけ自転車に乗りたいという人や、上りだけ走って足を鍛えたい、という人にも乗っていただけるでしょうし、空港アクセスバスにも自転車の持込を許可すれば、飛行機をみて片道だけサイクリングしたいという乗客も望めると考えます。自転車の利用促進とバスの乗客増加の両面からも、路線バスへの持ち込みはできないでしょうか、伺います。
(2) 子供のヘルメットへの助成について
自転車利用時、特に子供は、転倒時のリスクが大きく、ヘルメットは安全装備として重要な意味を持ちます。しかし子供のヘルメットは、デザイン性に乏しく、それが子供達がヘルメットをかぶりたがらない要因でもあります。さらにヘルメットには寿命があり、衝撃も蓄積されていきますので、何年も使用できるものではありません。しかし、現状では、ただ規則のためにかぶっているだけであり、その安全性には疑問を感じます。そのようなことから、子供のヘルメットへの助成を行なうことができないか、伺います。
(3) 市民レース大会の開催について
ふじえだマラソンのように、自転車の市民レースを開催すれば、健康増進効果と、市外からの来訪客増加も期待できますが、そのようなイベントは開催できないか、伺います。
(4) その他、自転車の利用促進について
今後どのような事を行なっていくお考えがあるか、伺います。