平成28年 6月定例会
平成28年7月6日 (一般質問)
鈴木岳幸 (市民クラブ)
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(1) 藤枝市の食育について
標題1.藤枝市の食育について
食べることは、人間が生きていくうえで必要な『衣食住』の中でも、もっとも生命に直結する重要なものであると言えます。
食育とは、食に関する知識を育むこと、そしてそのことによって健全な人間を育成することであります。大変重要な事であり、その範囲も多岐に及ぶものでありますが、今回は特に子どもたちに関連した食育の内容を中心にして、本市に関わる点について、以下お尋ねいたします。
(1) 朝食摂取について
朝食摂取による子どもたちの心身への良い効果については今までにも多く言われている事で、誰もが認めるところでありますが、様々な要因もあり、残念ながらすべての児童生徒が朝食を食べている状況にはなっていません。
2015年の文部科学省発表のデータによりますと、静岡県内の中学生の朝食摂取率は94.4%、小学生は96.7%です。ともに全国平均よりは高い数値となっていますが、この数値は、「朝食を毎日食べているか」という問いに対して「毎日食べている」「どちらかといえば食べている」という答えの合計数であります。
「毎日食べている」という答えに限ってみますと、その数値は中学生で85.1%、小学生で89.4%となっています。中学生の15%が、朝食を毎日は食べていないという結果でありますから、大変由々しき事態であると言えます。そこで、伺います。
@藤枝市においては、この朝食摂取率の状況はどのように推移しているのでしょうか、対策はどのようにとられているのでしょうか。
A朝食摂取率は100%を数値目標として掲げ、達成に向けた取り組みをしている自治体が多くありますが、藤枝市でも同様の取り組みを行うことはできるでしょうか。
B朝食摂取率向上のための補完的施策として、朝給食の制度を取り入れている学校もありますが、本市で行うことは可能でしょうか。
(2) こども食堂について
現在、格差の拡大と相まって、家庭での食事を満足に摂る事のできない子どもや、一人で食事をする「孤食」の子どもが増えています。そのような状況を少しでも改善すべく、各地のボランティアの方々を中心に、『子ども食堂』が開設されています。その内容は様々で、困窮世帯の子どもたちやひとり親世帯の子どもに、無料か又は格安で食事を提供する、地域の人たちとのふれあいの場を提供する、など多様な取り組みがなされています。
県内外ですでにボランティアの方により何十か所も開設されていますが、本年度からは大阪府堺市と、福岡県北九州市で、全国初の自治体設置による子ども食堂が開設されます。この子ども食堂について、本市としてはどのように考えるか、市内に活動の動きはあるか、また、本市による設置を行うお考えがあるか、伺います。
(3) 地産地消と食育との連携について
藤枝市地産地消の推進に関する条例の第12条では、地産地消の推進にあたって、食育の推進の施策と連携を図る、と規定されていますが、今後どのような連携を図っていく予定であるか、伺います。
(4) 栄養教諭について
前に記した各項目においても、子どもたちの食育に関しては、栄養教諭の役割が非常に重要であると考えますが、藤枝市においてはどのように栄養教諭を配置し運用されているでしょうか。また学校数に比べて栄養教諭の配置数が少ないようにも感じますが、現状では人員が不足したり過重勤務になることはないでしょうか、今後、市で加配するお考えはありますでしょうか、伺います。