平成29年 6月定例会
平成29年6月15日 (一般質問)
大石信生 (日本共産党)
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(1) 人事政策の問題点―シリーズ4
職員「少数主義」の転換を
(2) 病院給食「委託」、違法の疑い、ぬぐえないのでは
標題1.人事政策の問題点‐シリーズ4 職員「少数主義」の転換を
日本の公務員数は、世界水準から見て最も少ない状況にある。さらに、わが藤枝市の職員数は、国から不当に押しつけられている『定員適正化計画』をも下回るレベルにあり、全国類似団体85自治体中ワースト3位である。極端な少数主義といわなければならない。このことから行政にひずみが生じ、市民が不利益を被るまでになっている。
(1) 現在、病気になっている職員はどれくらいいるか。人事課にメンタルヘルスの専門職員は、配置されているか。
(2) 時間外勤務の状況は、どのようになっているか。時々、職場にペーパーが回って、
時間外を抑えるよう暗に言われていると職員が感じることがあるようだが、改善は人を増やす方向で行われるべきではないか。
(3) 来年度に向けた職員の募集計画はどうなっているか。従来の募集と比べて積極型になっているが、これを少数主義からの脱却の一歩とみて良いか。
(4) これまで少数主義であったことは確かだ。しかし、少数にすれば精鋭になるのではなく、少数主義は集団を衰えさせる。少数主義からの転換が必要ではないか。
標題2.病院給食「委託」、違法の疑い、ぬぐえないのでは
患者給食委託の再公募には、ふたつの違法性があると考える。「官製談合防止法」違反と、「藤枝市文書取扱規程」違反である。
(1)「官製談合防止法」違反ではないか。
@ 管理運営費の見積もり金額と予定価格の一致(2年間で2億4,420万円)は、偶然か。それとも、ヒアリングの結果か。偶然としたら、宝くじ一等の確率より高く、ありえない完全一致だ。市民は信じないだろう。ヒアリングの結果としたら、入札前の特定事業者との協議内容が疑われる。明らかに公正な競争原理からの逸脱となる。官製談合防止法に抵触しているのではないか。
A 契約直前の特定事業者とのヒアリングは、官製談合防止法が禁止しているのではないか。
(2) 「藤枝市文書取扱規程」に違反しているのではないか
@ ヒアリングに関する文書の公開を求めて、市民が開示請求したところ、文書は破棄されて現に存在せず、よって「不開示」とするとの決定になった。存在していた文書が、何故、破棄されたのか。特定事業者との協議の中身が知られては困るとの判断による証拠隠滅、インペイでは。
A これらの文書「廃棄」は、「藤枝市文書取扱規程」に基づいて行われたか。
(3) 「違法な契約は無効」ではないか ― 住民監査請求の意義に関連して
今回の再公募における契約は、業務管理費では上限額より、わずか40万円低いだけの最高値になり、食材費では実費請求という、いずれも事業者にとって、120パーセントの決着となった。
赤字基調の中で大幅負担増が予測され、さらにもっぱら病院都合でしかない「委託」を選択することは、懸命に病院を支えようとしている市民からみて背任行為に等しいのではないか。
この件に関して市民から住民監査請求が出されている。2回却下されているが、監査委員は、損害(違法もしくは不当な公金の支出)発生の恐れが、「相当の確実性をもって予測される」と判断でき、あるいは違法性が確認されれば、事前にその行為を防止または是正される勧告ができるのではないか。ここに予測される損害を未然に防ぐための市民による監査請求の意義があり、執行部から独立して、行政をチェックする監査委員の役割があるのではないか。