平成29年 9月定例会
平成29年9月8日 (一般質問)
岡村好男 (市民クラブ)
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(1) 広域連携の強化について
標題1.広域連携の強化について
(1) 静岡県中部地域は、ヒト・モノ・カネが相互に往来する地域である。人口減少や高齢化など大きな課題が差し迫っている中、限りある行政資源を効率的に投入し大きな成果を得るためにも、相互の連携は必要不可欠である。
今や広域行政は様々な分野に及んでいる。廃棄物処理や消防、観光、ITなど個別の分野で成果が出始めているが、より包活的な枠組みとして、静岡市や焼津市など5市2町において連携中枢都市圏を形成し取組を進めている。3月には「しずおか中部連携中枢都市圏ビジョン」が策定され、経済成長や都市機能の集積・強化をはじめとする各市町の連携取り組み強化が謳われたことは大変意義深いことと考える。
とりわけ都市機能の集積・強化については、藤枝駅周辺が中心市街地として国や県からも高い評価を受ける中で、近隣市町とも連携した「すみ分け」がなお一層重要になってくると考えるが市長の考えを伺う。
(2) 大井川・焼津・藤枝スマートインターチェンジ周辺については、藤枝市の南部地区に位置するものであり、その活用は大変期待されるものである一方、藤枝駅周辺の中心市街地活性化にも影響することは明らかである。
焼津市においては、上泉地区を候補地として土地利用構想を描き企業誘致による地域づくりを検討していると聞くが、本市としては具体的に把握しているのか。
(3) 連携中枢都市構想の基本的な精神である市町の連携、さらには大井川・焼津・藤枝スマートインターチェンジの建設に本市が人材的・財政的にも深く関わった経緯からすれば、焼津市が検討する上泉地区の土地利用構想については、本市としても他人事とすることなく、スマートインターチェンジ周辺の全体計画が必要であると考えるが、市長の考えを伺う。
(4) 防災面でも近隣市町との連携は重要である。とりわけ、近い将来発生が想定される南海トラフ巨大地震においては、津波の発生も予測されていることから、沿岸部での被害も念頭に置かなくてはならない。6年半前の東日本大震災は今なお多くの教訓を私たちに教えてくれる。釜石市や大槌町、山田町など沿岸部が津波の大きな被害に遭った岩手県では、内陸部に位置する遠野市が支援活動の拠点となった。遠野市が拠点となったのは、事前にシミュレーションと訓練を重ねていたからと聞いている。災害時は勿論災害前の訓練段階での市町の連携の重要性を教えてくれるものである。
翻ってみれば本市と焼津市も同じような関係であると考えるが、現状において焼津市とはどのような意思疎通を図っているのか。
(5) 本市と焼津市をまたがる河川整備について伺う。木屋川、黒石川、小石川は両市にまたがる河川でありますが、これらの流域では昨今のゲリラ豪雨による冠水や、敷地内浸水等々が発生している。特に、その対策では両市で整備に対する考え方が異なるという話を聞いている。いずれかの対応に問題があれば両市のそれぞれの住民に被害が出るため、道水路ふくめた市境地域の環境整備に関する対応に不備がないよう連携する必要があると考えるが、どのようになっているか。