平成30年 9月定例会
平成30年9月12日 (一般質問)
遠藤久仁雄 (志太創生会)
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(1) 「教員免許更新制」が現場の教員を苦しめている〜教員多忙化が問題化されている中で、見直しが求められていると切に感じる〜
(2) 「国際観光株式会社」の営業停止を憂える
標題1.「教員免許更新制」が現場の教員を苦しめている〜教員多忙化が問題化されている中で、見直しが求められていると切に感じる〜
平成21年4月から、「教員免許更新制」が実施された。これは幼稚園や小中学校、高等学校等で働く教諭・講師などを対象に、10年間に一度の割合で、教員免許更新のための学習の機会を設けるというものである。修了確認期限になると、受講者はまず自分で受講する大学を選択し、30時間以上の講義を受け、修了後は各都道府県の教育委員会へ更新講習修了確認の申請を行う。そして10年間勤務すると、また次の更新の時期を迎え、同じように大学等で講義を受けることになる。これは退職まで続くことになるのだが、教員の多忙化が叫ばれる中、全国で本制度の見直しの機運が高まることを期待し質問します。
(1) 30時間以上の講義を受けるためには、長期休業中や土日を利用しての受講となるが、多くの業務を抱えている教員が現場を離れることで、学校の業務全体に支障をきたすことはないのか。
(2) 文部科学省は、本制度の目的を次のように述べている。「教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識・技能を身に着けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊厳・信頼を得ることを目指すものである。」教育委員会サイドから見て、本当にこの30時間で、このような目標が達成できていると思われるのか。
(3) 教育委員会として、学校現場における本制度の問題点を示されたい。
標題2.「国際観光株式会社」の営業停止を憂うる
「国際観光株式会社」が、2か月ほど前の7月2日に、突然営業を停止したとの新聞報道がありました。当社は、教職員によって1952年(昭和27年)に設立された、教育事業団体の一つです。年間を通し、一般の旅行者を対象にした営業も行っていましたが、その中心は何といっても小中学校の修学旅行の企画・運営でした。教育者の視点から修学旅行の意義や目的を考慮し、それぞれの学校に適したプランの提供がされていました。特に山間地域の小規模校の旅行企画には、他の同業社と比べ、採算を度外視してまでのサービスを提供してくれていたように思います。この営業停止が、市内の小中学校の修学旅行に与える影響について質問します。
(1) 本年度の修学旅行についてお聞きします。1学期に実施した中学校の修学旅行で、「国際観光」を利用した学校は何校あったのか。また、多くの小学校は秋に修学旅行を計画しているが、この中で「国際観光」を利用する予定の学校は何校あったのか。
(2) 「国際観光」を利用する予定であった学校は、営業停止により、その後どのような対応をとったのか。
(3) 突然の旅行業者の変更により、学校側に迷惑が生じなかったのか。
(4) 来年度以降、特に小規模校の修学旅行に関し、市として配慮する事項はないだろうか。