令和3年藤枝市議会定例会2月定例月議会
令和3年2月26日 (一般質問)
植田裕明 (藤新会)
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(1) 非常時における行政経営について
〜 新年度予算における財政状況、4Kの深化等〜
(2) 金比羅山緑地の再整備について
標題1:非常時における行政経営について
〜新年度予算における財政状況、4Kの深化等〜
コロナ禍はこれまでの社会を根底からくつがえすなど、あらゆる場面で悪影響を及ぼしております。日本もまた世界も非常時にあり、こうした状況下においての行政経営はまことに厳しく、難しい舵取りが求められるものと考えますところから、以下3点についてお伺いいたします。
(1) 新年度予算編成における財政状況をどう捉えているか
コロナ禍による経済の著しい停滞は、税収の大幅減を招く一方、経済対策や各方面への支援策など、大きな出費が必要となっております。歳入減と歳出増という、まさにジレンマともいえる新年度予算編成における財政状況について、当局のお考えはどのようなものでしょうか。
(2) 新年度における4K施策の深化
4K施策は、新年度においても新規施策を始め、多くの事業展開が計画されておりますが、新年度における4K施策の深化をどう進められる予定でしょうか。
@:健康・予防について
A:教育について
B:環境について
C:危機管理について
(3) 印鑑廃止による今後
国は菅政権の目玉政策としてデジタル社会構築を掲げ、その一環として印鑑廃止を進め、国や県の諸申請からは本年1月から押印不要となったものが多くあります。本市においても順次、進められる予定ですが、今後の進捗はどのようなものでしょうか
標題2:金比羅山緑地の再整備について
金比羅山緑地は、県下でも指折りの桜の名所として親しまれており、桜の季節には、多くの人で賑わいます。同緑地は昭和37年4月、金比羅山児童公園として整備され、以後、市民の憩いの場となっております。以下、お伺いいたします。
(1) 急傾斜地崩壊対策事業の今後
金比羅山では現在、急傾斜地崩壊対策事業が進められており、山の西側にあたる瀬古地区で完了した箇所がありますが、今後の計画はどのようになっているでしょうか。
(2) 四季楽しめる公園としてはどうか
梅は寒中の中で花開き、古来、春を呼ぶ花として尊ばれました。金比羅山には梅園も整備され、かぐわしい香りと風雅な花がまもなく見られますが、あまり親しまれてはいないのが現状かとも思われます。
また、桜の後、ツツジやサツキの時期となり、これらも植えられておりますが、花の咲かない木が多く、やはり親しまれてはおりません。桜の時期が過ぎれば、訪れる人もめっきり少なくなるのが現状ですので、四季を通じて花や紅葉を楽しめるように、樹木の改植等を進めるなど、再整備をしてはいかがでしょうか。
(3) 志太九景の復活
中国の景勝地洞庭湖の周辺を称えた「しよう瀟しよう湘はつ八けい景」を模したものとして、近江八景や金沢八景がよく知られておりますが、金比羅山は「志太九景」が楽しめる山として、江戸時代から親しまれておりました。
現在では麓にある無住職の寺である九景寺は、元は山の中腹にあったといわれ、ここからの眺望を指し、時代により、多少異なりますが、「益津落雁、焼津帰帆、藤枝晴嵐、富士暮雪、当目秋月、瀬戸川夜雨、清水晩鐘、鬼岩寺夕照、青木橋蛍火」をいい、志太金比羅山保勝会による案内板が頂上に掲げられております。
この九景寺の名称や、となりにある九景寺古墳も「志太九景」にちなみますが、現在ではあまり知られていないのが現状といえましょう。
時代とともに景色は変わり、人の記憶から遠のくことも致し方ないかもしれませんが、それでも金比羅山からの眺望はやはり見応えがあり、発展著しい駅周辺の中高層ビル群や遙かに臨む霊峰富士も風情があります。
現代版「志太九景」として、九景を復活させてはいかがと考えますが、当局のお考えを伺います。