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質問通告内容

会議名

令和3年藤枝市議会定例会11月定例月議会

質問日

令和3年12月2日 (一般質問)

議員名

神戸好伸 (藤新会)
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通告内容

(1) 狭あい道路について
(2) 保育士・幼稚園教諭の人材不足について

質問要旨

標題1:狭あい道路について

 建築基準法第42条第2項の規定により、昭和25年に建築基準法が施行された当時において、建物が並んでいる幅員4メートル未満の狭隘道路で、限定特定行政庁である藤枝市が指定した道路「2項道路」(以下「2項道路」と簡略)について伺いたいと存じます。
 建築基準法の規定の一つに、敷地が4メートル以上の道路に2メートル以上接していなければ、建物を建てる事が出来ませんが、救済措置として一般的に道路の中心から2メートル後退することで、建築が可能となります。
本市では、4メートル未満の狭い道路(2項道路)に接した敷地の土地所有者が、道路拡幅のため後退用地を“藤枝市”に“寄附”して頂いた場合、道路拡幅用地について藤枝市が測量・分筆登記を行い、舗装などの整備を行う、「狭あい道路拡幅整備事業」が平成15年から用意されています。
 これは、良好な市街地形成、公共の福祉の増進及び生活環境の向上を図る事を目的とする事業であり、更に細かく言えば、災害時の避難路、消防活動の進入路、建築物の日照、採光、通風の確保など、安全で良好な生活環境を形成する上で、大変重要な機能を果たすものとしています。
 事前に担当部局であります建築住宅課に伺ったところ、市内には1,675箇所(路線)、総延長143Kmの“2項道路”が有るという事です。その内、後退して藤枝市に寄附して頂いたものが令和2年度末で件数が79件、整備された距離は延べ1,848メートル(1.848Km)との事でした。約1.29%が寄付され整備された2項道路となっています。
 今回の一般質問は、2項道路で4m幅員の1/3程の所に中電柱が有り、この道路を利用する隣家住人が、普段から電柱を避けての普通自動車での通行をしていました。2項道路の後退部分には、レンガ敷きのテラスが有りましたが、この上も乗り入れて通行しており、レンガ敷きのテラスは土被りも薄くて通行したことで、排水管を損傷させ、排水が滲み出てしまったという状況でした。
 通行した隣家住民は、この道路は2項道路であることを承知していて、通行の権利を主張し、排水管を壊された家主は通行が出来ないように、コンテナBOXを置く有様でした。このような事例から「みなし道路」と言われる2項道路について以下、質問をさせて頂きます。

(1) 狭あい道路整備事業において、藤枝市へ寄付された道路拡張用地に門、塀、擁壁、地下埋設物、立木の撤去等移設に要する費用は助成し、幅員4m確保の為の整備が出来ますが、2項道路であっても藤枝市に寄附をされない場合は、後退した部分の測量も行わない「みなし道路」となる民地の固定資産税や建築物、工作物、立ち木等は、どの様な処理となるか伺います。

(2) 建築基準法の2項道路の目的を鑑み、当該住人は寄付し区域内にある建築等を除去して道路として整備する事が必要と感じますが、2項道路としての健全な展開とは何か、またどの様に対象となる地域住民に周知を進めているか伺います。

(3) 2項道路を含めた狭隘道路の今後の整備方針について当局の考えを伺います。

標題2:保育士・幼稚園教諭の人材不足について

 “ enjobふじえだ ”やハローワークにいっくら求人を出しても応募者が来ない。藤枝市で何とかなりませんか「?」 の問合せを受け、保育士・幼稚園教諭の人材不足について、状況を把握致しました。
 2015年1月、政府は「保育士確保プラン」を打ち出し、保育士確保の必要性の対策としてきています。それより前には、「待機児童解消加速化プラン」で既に取り組まれ、保育士等への奨学金貸付、保育所の雇用管理改善、潜在保育士の就職支援等の保育士確保施策に加え、保育士試験の年2回実施の促進などが行われてきましたが、ほぼ8年も前からの継続的な施策であります。
 依然として、現在も保育士不足は深刻であり処遇改善等、第2次岸田内閣の下、最優先課題として、早々に検討されているところでもあります。
 藤枝市に於きましては、各園は “enjobふじえだ”を基本に募集していますが、令和3年10月末時点では、正職員や臨時職員、パート等、29園が58人を募集している状況との事です。保育士不足になる背景は、保育士資格取得のハードルが高い事や、保育士専門学校等の養成機関が近隣に無く、全国的にも限られている事、資格取得しても保育士の仕事に就かない事、パートによる保育士では130万円の健康保険の扶養の壁、103万円の税扶養の壁があり、限度以上は働けない事。また受け入れする園では、保育士配置基準が厳しく100%配置することが求められ、多くの保育士による配置体制が必要となる事などから、おのずと保育士が不足となるようです。
 このような状況の中、本市における保育士確保策について伺いたいと存じます。

(1) 保育士免状の取得のため、高校卒業後に専門学校、大学とその授業料だけでも約150万円程ですが、独り住まいの家賃、食費等の生活費がさらに加わり、大きな出費となってしまいます。これら就学に奨学金制度又は修学資金貸付制度等はありますか。またこれらの返還時における免除等がありましたなら、国又は県、藤枝市という区分けで伺います。

(2) 藤枝市内の幼児教育機関に就職した際の“お祝い金”等(条件も含めて)、ありましたなら、国又は県、藤枝市という区分けで伺います。

(3) 保育士の人材確保対策として、処遇改善という項目が有りますが、具体的に保育士の資質の向上を図り、質の高い保育を安定的に供給して行きながら離職を防ぐために、どの様な施策を藤枝市では、やっておられるか、保育士確保プランにある「保育士確保対策検討会」の設置を含めた支援について伺います。

(4) 全国的に見て、子育てを終えられたなど、潜在保育士への復職等に関する調査によれば、まず、賃金が希望
と合わないがダントツトップで、次に、責任の重さ・事故への不安や、次に、休暇が少ない・取りにくいがあり、また、自身の体力への不安が、続いております。これらによる対策として、賃金が希望と合わないに対し、施設の賃金に上乗せして、1年目から11年目で45,000円、12年目からは、49,800円〜78,000円の上乗せ補助制度がある自治体も有ります。
保育士確保の面から、このような施策等の検討の余地はありますか伺います。

(5) enjobふじえだには、「働きやすい職場」・・・・・サブタイトルとして―先生がHappyになれる園づくり―という冊子が発行されています。2019年の春・夏号を見たのですが、そこには平成29年度から保育士、幼稚園教諭にとって働きやすい職場づくり事業に取り組む、10項目を先駆的に取り組んでいる事例を紹介しています。
保育士・幼稚園教諭にとって、正にモチベーションが上がる冊子だと思いました。
これから保育士を目指す人も、目指していない人も、保育士になりたくなるような出来栄えと私は感動も致しました。
この冊子の制作背景と発行部数、配布先等を伺います。

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