令和4年藤枝市議会定例会9月定例月議会
令和4年9月9日 (一般質問)
植田裕明 (藤新会)
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(1) 公共施設の建築を市内産の木材やCLT(直交集成材)を活用してはどうか
(2) 鉄道150周年「新幹線を生んだまち藤枝」をより活かしては
標題1:公共施設の建築を市内産の木材やCLT(直交集成材)を活用してはどうか
コロナ禍による流通の停滞がもたらしたウッドショックは、建築費の高騰などの問題を引き起こす一方で、国内産木材に注目が寄せられるといった側面も持ち合わせています。また、公共建築物等木材利用促進法の改正により、木造の高層建築も可能となり、本年、横浜で純木造の地上11階建ての高層ビルが建築され、また東京など、大都会をはじめ、国内では続々と木造高層ビルの建築が計画されています。
このようなことから、今後の本市の公共施設建築には、市内産はもとより、県・国内産木材を活用してはどうかと考えますので、以下、当局のご所見を伺います。
(1) 本市の林業の現況
かつて、林業は本市の基幹産業のひとつでもあり、市内には多くの製材所がありました。海外木材に押され、林業は衰退の一途をたどりましたが、ウッドショックは、国内産木材需要を増す傾向を見いだしております。本市の林業の現状とこれからの展望について伺います。
(2) CLTに対する当局の考え
「直交集成板(CLT)」については、平成28年の11月議会で取り上げましたが、当時に比べ、その用途は大きく前進しています。コンクリートと同様の強度を持ち、軽量で耐火性、耐震性も有しているところから、木造高層ビルにも用いられていると聞いております。
28年当時の答弁でも前向きさは充分伺えましたが、より具現化してきた現在、改めてCLTに対しての当局の見解を求めます。
(3) 環境日本一の観点からの木造建築
木造高層ビルの長所は、CO2の排出が少ないことや、木材が循環型資源である点、木材の普及が森林環境の整備につながり、持続可能な開発目標にも適合するなど、環境にやさしい点が挙げられています。
環境日本一をめざす本市としては、この側面からも木造建築の推奨をするべきと考えますが、当局のお考えはどのようなものでしょうか。
(4) 公共施設を木造建築やCLTを活用してはどうか
@:本市では、道の駅構想が瀬戸谷地区と広幡地区で計画されています。新陶芸センター移転を中心とした道の駅(仮)せとやは、まさに中山間地であり、かつては林業が大いに栄えた地でもあるところから、木造建築はうってつけです。
また、クリーンセンターの附帯施設でもある広幡地区の道の駅構想も明らかとなっておりますが、木材の活用は瀬戸谷同様と考えます。道の駅構想における木材やCLT活用をどうお考えでしょうか。
A:本庁舎の建て替え構想が明らかとなりました。基金積立が本年度からはじまったばかりで、構想はこれからの話ですが、木造高層建築も含め、市内産木材やCLT等の活用を検討いただきたいと考えますが、当局の見解はどのようなものでしょうか。
標題2:鉄道150周年「新幹線を生んだまち藤枝」をより活かしては
本年は鉄道が開設されてから150年の節目に当たり、4月、郷土博物館では、「静岡の鉄道展〜さあ、静岡県内の鉄道旅にでかけよう」との企画展を行いました。また、本市が東海道新幹線誕生に大きく関わったことから、「新幹線を生んだまち」の企画展が、平成22年と26年にも開催されております。
新幹線が生まれるきっかけとなったのは、昭和34年に行われた、当時最新鋭の151系電車特急による高速度試験の成功で、時速163キロの狭軌鉄道世界一の記録を樹立した場所が本市の瀬戸踏切近くです。
この標題も平成26年11月議会で取り上げておりますが、節目の年ということから、以下、この点に関し、お伺いいたします。
(1) 「新幹線を生んだまち藤枝」への当局の考え
世界に冠たる新幹線の原点が本市に存在することは、本市の「宝」でもありますが、鉄道ファン以外には、あまり知られておらず、多くの市民も存じていないことと思えます。当局は、さまざまな側面から本市を発信しておりますが、この「新幹線を生んだまち藤枝」をどのように捉えているでしょうか。
(2) 藤枝駅南北自由通路を活用してはどうか
現在、藤枝駅南北自由通路の特定天井改修工事が進められておりますが、ここには「サッカーと、時を刻む蹴球都市藤枝」の大きな写真が掲げられており、まさに、サッカーのまちを象徴するすばらしいものと思っております。
同様に、駅舎でもあるところから、「新幹線を生んだまち」を掲げる写真等があってもよいのではないかと考えますが、当局の見解を求めます。