令和5年藤枝市議会定例会2月定例月議会
令和5年3月1日 (一般質問)
八木勝 (藤のまち未来)
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(1) ごみの分別で『地球にやさしい藤枝』を
(2) 子どもの遊び場と体力低下について
標題1:ごみの分別で『地球にやさしい藤枝』を
現代社会で大きな問題となっている「地球温暖化」。「地球環境」を守っていくために、この地球温暖化を引き起こすCO2排出量に深く関係するのが「ゴミ問題」であり、これに向けての解決が喫緊の課題です。日本では1960年代から高度経済成長と共に産業廃棄物が増え、水俣病やイタイイタイ病などでも注目された公害によりゴミ問題も一般市民にも広く知られるようになりました。
近年では循環型社会を目指した様々な取り組みが行われていますが、令和4年3月29日に発表された日本の一般廃棄物は4167万トン。東京ドームのなんと約112杯分と、まだまだゴミの量が多いというのが現状です。
本市でも地球環境を守るために、ごみ処理や分別について様々な策を展開しているところであり、本年1月から分別を25から26区分に増やしたところでもあります。
「藤枝市第6次総合計画」にもある基本目標の6「豊かな自然環境と資源を守り、次代につながる藤枝づくり」にもある様にしっかりと市民の皆さまに理解・了解の関係性で目標の達成にご尽力いただきたいと思っております。
今回は多くの市民の皆さまや、転入者の方から、何故、生ごみやプラスチック製品まで細かく分別するのか、何故こんなに一般廃棄物の分別が多いのか聞かれた経緯から、わかりやすく広く市民の皆さまに説明・理解していただくために以下について伺います。
(1) 改めて、地球環境を守るために本市の取り組みを伺います。
(2) 本市では何故こんなに分別しなくてはならないのか伺います。
(3) 改めて、本市とお隣の島田市の処理方式の違いをメリット・デメリット含め伺います。
(4) 生ごみの分別収集はどのくらい進んでいるのか伺います。
(5) 1月から製品プラスチックの分別区分と収集方法が変わったが、現時点での成果と課題を伺います。
(6) コロナ禍もあり、市民への周知・説明が不足していると思うが現状と対策について伺います。
(7) 徳島県の上勝町では「ゼロ・ウェイスト」という宣言をしており、画期的な取り組みだと感じました。市民への丁寧な説明を行っているという観点から本市でも出来ることはないか伺います。
標題2:子どもの遊び場と体力低下について
近年、子どもの体力低下が全国的に問題となっています。将来的には国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念され、大げさかもしれませんが、メンタルや学力にまで影響しかねないと言われており、社会全体の活力が失われるという事態に発展しかねません。
コロナ禍も拍車をかけたが、近年ゲーム・ネット環境の発達により、室内で遊ぶことが主流になり、ますます外で遊ぶ機会が減ってしまいました。更には早期教育。親がもつ将来への不安と期待により、現代の子供たちは早期教育や習い事が多く、もしかしたら大人よりも忙しいのかもしれません。体力低下の要因はまず、外で遊ぶことが少なくなったこともあげられています。
幼児にはなるべく日常的に外遊びができる環境が必要だと言われています。特に3歳までの遊びが運動発達能力にも大きく関わってくるというデータも出ています。
一方で、近年の異常気象で早い時期から気温があがってしまう傾向もあり、ほとんどの公園に木陰が少ないことから外遊びができる環境も減ってしまっている点も要因に挙げられます。
都心では特に昔に比べて公園のルールが明確化されてきています。
球技禁止、ペット禁止など様々な禁止事項が追加されています。更には親がいないと遊ぶことができない等、昔の様に子供だけで元気いっぱい遊ぶことのできる場所が減ってきてしまっています。公園の役割が年を経るごとに変化していきます。最初は「子供が安全に遊べる場」だったのが、少子化になるにつれ全ての世代のための「街区公園」に変化していきました。お年寄りから子供まで幅広く遊べるようにルールも定められました。その後、相次ぐ自然災害により公園は「地域の避難場所」へと変化していきました。
改めて「子どもの遊び場」と「体力の低下」について以下5点伺います。
(1)近年子どもの体力の低下について騒がれていますが、本市の子どもの体力の現状について伺います。
(2) 本市では「子育てするなら藤枝」というキャッチコピーを掲げており、市内の公園の情報を市民と花と緑の課から「PARKFUL」というアプリを通して情報の提供もされており、公園に行きたいと思う市民からはとても好評であります。現状での効果について伺います。
(3)現在本市には、子供が遊べる公園がいくつかあるものの、近くに駐車場が少ないのが現状です。この点について駐車場の増設を検討しないか伺います。
(4)近年の異常気象により猛暑日には公園の遊具が遊べないくらい高温になります。日陰になる木や藤棚も少なく、整備したり、遊具においては熱を下げる塗料を塗るなど(他自治体で施工例あり)の対策が必要ではないでしょうか伺います。
(5)各地区にある公園(ふれあい広場や多目的広場等)で地元の子どもたちが遊びづらいという声があります。例えば、「野球禁止」「サッカー禁止」「ソフトボール禁止」「テニス禁止」「花火禁止」「犬・猫・ペット入場禁止」という看板を出しているところもあります。子どもや保護者たちからの相談が近年増えていますが、この点について本市の考え方を伺います。