令和5年藤枝市議会定例会2月定例月議会
令和5年3月2日 (一般質問)
神戸好伸 (藤新会)
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(1) 自然災害における市有地共同墓地の対応について
(2) 除草について再び
標題1:自然災害における市有地共同墓地の対応について
墓地、埋葬等に関する法律を紐解くと、原則として墓地外の埋葬又は焼骨の埋蔵は行ってはならない事、火葬は火葬場以外の施設では行ってはならない事、そして埋葬等の応諾義務として、墓地・納骨堂又は火葬場の管理者は埋葬、焼骨の埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときには、正当な理由が無ければこれを拒んではならないとあります。これは、昭和23年5月31日法律第48号にて定められ、翌6月1日より施行されております。言うまでもなく国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的としており、このような埋葬、火葬、又は改葬(他の墓地等に移す場合のこと)を行おうとする者は、厚生労働省で定めるところにより、市町村長の許可を受けなければならないとされています。ご存じのとおり埋葬許可証、火葬許可証又は、改葬許可証を交付され、許可の下、故人を墓地等へと収蔵することとなります。
さて、この墓地ですが、納骨堂や火葬場の経営と同様、都道府県知事や市長の許可によるものとされておりますが、因みに生活環境課に伺えば、平成22年の調査ではありますが、市内にはお寺の数は93寺院で18,500基の墓石があり、市有地にある共同墓地数は65ヶ所、4,213基の墓石があるという事です。
一般質問とさせて頂きますのは、市有地にある共同墓地の一部の墓石が過去にも一度地盤がずれ、墓石を組み直し水平にしたという経緯がありましたが、根本的な原因である地盤は修復してはいません。さらに今度は崩落しつつあり現在も同じ墓石らが3基傾いてしまっているということです。永年先祖代々からある墓地が、近年の異常気象ともいえる豪雨等により、土地が緩み崩落しそうになっている状況について、以下質問とさせて頂きます。
(1) 旧村名から昭和29年市制発足時より藤枝市へと移管されてきていますが、市有地における共同墓地65ヶ所の位置づけとしての考え方を伺う。
(2) 藤枝市墓地等の経営の許可に関する条例では、立地における墓地の所有権とか飲料水の汚染する恐れの無い場所であることとか、墓地と事務所の区域規定があり、また条文の中には地すべり、出水等災害の恐れの無い場所であることとされておりますが、風雨にさらされた永年の設置状況の中、移管当初では条件を満たしていたと思いますが、現在では災害の恐れが想定される場所は、共同墓地65ヶ所の中には存在するのか伺う。
(3) 墓地にはそれぞれ管理組合が有り、当該共同墓地の墓石の施主から年間1,000円の維持管理料を頂いているとのことで、お彼岸前の草刈り時に冷たいお茶出し程度の維持管理料です。市有地である共同墓地の崩落防止壁とかの防護策を講じる余裕は全くないとも伺いました。地すべり、崩落等、本来の責務はどこにあるか伺う。
標題2:除草について再び
標題に再びと付けましたのは、一般質問として平成30年11月議会にて一般質問をさせて頂きましたものであります。あれから4年が経ちましたが、未だにご担当執行部にもかなりの要望が毎年入っていると聞きます。私にも地元地域から毎年同時期に“除草”の要望が入っている事をお伝えしたいと存じます。 除草管理の必要性を再び述べますが、@次代を担う子供らが、花粉症が無く集中して学業に励めるため A危険なスズメバチや害虫の発生を防止するため B河川堤防の法面の状態を把握しやすく、イノシシ等による堤防の荒廃や自然環境による崩れ、亀裂、漏水等を早期に発見出来るため C不法投棄、ポイ捨て等を防ぐため D覆い被さったススキ等によって交差点における視覚の阻害を避けるため、そして E景観を維持し「環境保全が行き届いたステキな街だな」と、特に今年からJ2リーグにより県内外から車で来られる方々に、「また来たいな藤枝市」・・・と思って頂く一助としてなど、除草は当たり前の基本的な事なのです。藤枝市道に付きましては、市民からの除草の要望も聞くことも無く、良く維持管理された道路だと改めて感心しております。今回の質問では、県や国道事務所、NEXCOが所管するところの問題を挙げました。
さて、新東名高速道路では、NEXCO中日本が浜北IC沿いに事務所を構え、東京支社浜松保全・サービスセンターとして、東は新静岡IC〜西は新城ICまで146Kmと、東名高速道路とのアクセス道路を管理しているとの事です。地域からの要望は、市の建設管理課のご担当者が、都度連絡を取り調整はして頂いていますが、先様の回答が、中々芳しくない様子。予算が無い、順番にやっていますから・・・等々、挙句の果て未だに除草をされていない箇所が市内には沢山残っているのが現状です。NEXCO中日本では、前述しました範囲をグループ会社に一括発注しているようで、西から順番に作業したり、苦情があれば必要に応じての作業となったりしているそうです。
次に国一バイパスと新東名高速道路を結ぶロングランプですが、現在も身の丈をも超える枯れ草が残っています。企業立地された各事務所では3階又は4階より丁度正面に見え、言葉には出されませんが、きっと不快感を感じている事と察します。ロングランプは、静岡国道事務所 維持出張所が保全サービスをしていますが、バイパス富士川IC〜野田ICと52号線県境までの管轄との事です。限られた人数で限られた予算の中、優先順位を付けて作業しているとの事ですが、優先を藤枝市に向け対処して欲しいものです。
主要道路状況の説明をさせて頂きましたが、所轄事業主がやらないから、“今のまま・・・でしょうがない”のではなく藤枝市として何をすればこの状況を回避できるのか、「また来たいな藤枝市」をキープできるか等、以下質問とさせて頂きます。
(1) 除草要望を耳にしない市道では、典型的な維持管理をしていると思われますが、どの様な道路管理をしているのか伺う。
(2) 高速道路建設時のお約束どおり、年2回の除草作業とするには、現況のとおり広域一括発注するのではなく、フットワーク良く作業効率も良い、市境単位等の分割発注とし事業者も当該市とすることは出来ないかという提案を行って欲しいと思いますが如何か伺う。
(3) 市内における所轄事業者は新東名高速道路、国一バイパス、県道、市道と除草箇所を地図上にプロットし、建設管理課の省力化のため、また除草の計画を自治会/町内会にお知らせするため、所轄事業者に予め年次計画を提出して頂くという提案をして頂きたく思いますが如何か伺う。
(4) 地域では、二学期の始めにも通学路に覆い被さる草が有ったり、各神社で祭りが近づくにもかかわらず、除草されていない沿道が有ったりして、何時頃除草されるか不安となり、連絡が毎年来るという状況なのです。これらの解消のために、東名高速道路の側道にある“連絡版”(この辺りの除草の期間周知)を設置して頂き、地域住民に穏やかに安心感を与えるという施策を所轄事業者に提案をして頂きたいと思いますが如何か伺う。
(5) 葉梨地区の橋脚の下には、町内を二分するかのように新東名高速道路の建設時の残土が台形状に盛り残され、更に冬場の今でも除草はされていません。のどかな田園風景ではありません。生活道路との交差箇所が8箇所あり、中でも交通量の多い特別養護老人ホーム開寿園を背にしての道路との交差点では、残土と雑草が交差点のブラインドとなり、人身事故多発地点となっています。市道路課のご配慮で事故防止施策をして頂き、事故は少なくなってはきましたが、まだまだ危険と思っています。事故の最大原因となる積みあがった残土を公共事業の情報の中で共有し、建設現場等で使う様、提案して頂きたく思いますが、如何か伺う。