令和5年9月藤枝市議会定例月議会
令和5年9月7日 (一般質問)
山川智己 (藤新会)
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(1) 鳥害を防止する条例の制定について
(2) 市民にとってわかりやすい避難誘導と避難所の安全確保について
標題1:鳥害を防止する条例の制定について
近年、生活環境や自然環境の変化は、野生動物を含む生態系にも影響を及ぼしており、多くの社会問題が顕在化している。
本市においても、カラスやハトなど野生の鳥類が群れを成す場所では糞害などにより生活環境の悪化が生じており、地域によっては穏やかな日常生活が脅かされている。
直近では、上伝馬地区において鳥害対策用品を集中的に設置したことからカラスの群れは拡散している状況にあるが、それらのカラスは別の場所へ移動しただけで今後同様の被害が各所で生じうることも危惧される。
野生の鳥類が集まってくる原因は様々あるが、その要因として挙げられるのは、人による鳥類への餌やり行為や鳥が集まることを認識しながら餌を置いたり、それを放置したままにする行為等が考えられ、こうした人的要因の解決策については行政が中心となって取り組むべき課題であると考える。
そこで、「環境日本一」を掲げている藤枝市だからこそ、市民が暮らす生活環境と美しい景観を守るため、野生の鳥類等による糞害対策について、以下の3点について伺う。
(1) これまでの野生の鳥類等による糞害状況とその対応について伺う。
(2) 野鳥に餌やりをする行為や、鳥以外の動物への餌を放置する行為への対応策について伺う。
(3) 他県では野生の鳥類等に餌やりを禁止する条例を制定している自治体があり、本市としてもその検討をするとしているが、改めて鳥害を防止する条例の制定について伺う。
標題2:市民にとってわかりやすい避難誘導と避難所の安全確保について
昨年の台風15号や今年の台風2号による被害は今でも記憶に新しいところであり、市内各所では今なお復旧作業が続いている。今夏も、日本各地で台風被害が報告されており、いつ本市で同様の被害が生じてもおかしくはない状況にあることから、その対策には万全を期していかなくてはならない。
本市では災害の種類に応じて異なる避難行動の流れを取り決めており、地震災害時には自主防災会で定めた一次避難場所へ避難したのち指定避難所へ、また、洪水・土砂災害時には指定緊急避難場所へ避難したのち指定避難所へと避難することを基本的な流れとしている。
避難が一定期間にわたるような規模の災害において開設されるのが指定避難所であり、市内の各地区では小中学校や高校、体育館等の施設が指定されていることが多いが、そのうち、藤枝地区や青島地区の一部では駐車場やグラウンド、公園といった屋外が指定避難所とされているところもある。
災害時における避難では多くの混乱する状況を伴うことが予想されることから、まず、事前の防災情報に関しては明確でわかりやすく周知し共有することが非常に大切である。
さらに、避難の状況を想定することに関しても多角的に検討することが不可欠であり、阪神大震災や東日本大震災のような大規模災害時や、大型台風に伴う複合災害時において、はたして屋外で適切な避難が可能であるかということも再考の余地があるのではないだろうか。
そこで、災害時の事前避難情報における課題を洗い出し、市民のだれに対しても実効性に富んだ避難行動計画の策定に本市が一丸となって取り組むために、以下の3点について伺う。
(1) 災害時における一次避難場所、指定緊急避難場所、指定避難所について伺う。
(2) 災害時における避難行動の経路について伺う。
(3) 屋外として指定されている避難所の見直しについて伺う。