令和6年2月藤枝市議会定例月議会
令和6年3月4日 (一般質問)
鈴木岳幸 (藤のまち未来)
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(1) 地元出身者への修学資金の支援について
標題1:地元出身者への修学資金の支援について
藤枝市では、高校を卒業して進学する場合には、多くの方が県外に進学していきます。そのような若者たちは、多くがそのまま県外で就職したり結婚したりして、結果的に地元にUターンしてくることが少なくなってしまい、これが人口減少の要因であると言われております。高すぎる学費を工面するために奨学金を借りる方も多く、その返済に苦慮していることも、地方よりも給料の高い都市部にとどまる要因の一つになっているのかもしれません。全国的にも多くの地方都市が同じ問題を抱えておりますが、藤枝市では特に女性はその傾向が強くあります。
だからと言って進学を阻むことは未来の社会にとって大きな損失となりますから進学はむしろ大いに推進していくべきと考えます。希望を言えば、全国の大学や大学院で勉学に励んでいただいた後で、地元へUターンしてきて力を発揮していただきたいところです。
若者の地元定着を図ることは、人口維持に向けての大きな課題であると言え、全国の多くの自治体が様々な対策を講じており、大学卒業後に地元へUターンした場合には返済を免除する奨学金などを実施しているところもあります。
藤枝市でも、医学生、看護学生、薬学生には返済免除となる修学資金貸付を行っており、県の制度では保育士にも同様の仕組みがあります。他の学科であっても教育ローンや奨学金の利用者が地元就職応援プロジェクトによってUターン就職をした場合に、市が奨励金50万円を支給する制度もあります。
学生の進学意欲を高めてその上で地元へのUターン・定着を促す、修学資金にかかる支援制度は、藤枝市の未来にとっても非常に重要であると考え、関連する以下の項目についてお尋ねいたします。
(1) 藤枝市の医学生等の修学資金貸与を受けている方で、市外県外などに進学していてUターンしなかった事例、他市に就職した事例はどれほどあるか、その理由はどのようなものか、伺います。
(2) 地元就職応援プロジェクトは開始から2年が経過し、短大や専門学校の学生であれば卒業の時期を迎えていますが、現時点で卒業予定者の地元就職の状況はいかがか、伺います。
(3) 地元就職応援プロジェクトは大変良い取り組みだと感じますが、入学時しか登録できません。在学中に奨学金や教育ローンを申請する学生も多くいると思いますが、そのような方向けの修学資金支援はどのようにできるか、伺います。
(4) Uターンする方は、卒業時だけでなく、しばらく都市部で働いた後で考えるという事も多くあります。一定期間の修業が必要な場合など、職種による事情もあることでしょう。地元就職応援プロジェクトでは、そのような方に向けて対応するような仕組みはあるか、伺います。
(5) 就職したての若者が奨学金の返済に苦心しているという話はよく聞くことでありますが、そのことが、より給料の高い都市部にとどまってしまう要因の一つでもあると考えられます。
地方自治体や企業の中にはそのような若者を採用するため、奨学金の返済肩代わりを行うところもあります。藤枝市内ではそのような取り組みを行う企業はあるか、また、市内企業と連携して、新卒・既卒問わず、奨学金の返済支援を行って若者のUターン・地元定着を促すことはできないか、伺います。
(6) 現在は市の事業で利用できる修学資金貸与は医学系のみでありますが、この対象を他の学科にも拡大することはできないか、伺います。