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質問通告内容

会議名

令和6年2月藤枝市議会定例月議会

質問日

令和6年3月5日 (一般質問)

議員名

神戸好伸 (藤新会)
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通告内容

(1) 能登半島地震に観る、藤枝市の状況

質問要旨

標題1:能登半島地震に観る、藤枝市の状況

 能登半島での地震で被災された皆様には、心からの哀悼とお見舞いの言葉を送ります。この困難な時期に対し、心からの支援と励ましをお届けしたいと存じます。どうかお力合わせて、1日も早い復興を心よりお祈りしております。また、藤枝市からも延べ多くの出動隊や資機材が派遣され支援された事、また、支援者の為の支援も必要とする様な状況だったと市長より伺った次第です。心より敬意を表したいと存じます。
 さて、能登半島地震で甚大な被害を受けた状況や、被災地の生活・なりわい再建に向けた課題を探りながら、藤枝市に於いて、震度7または震度6強の強い揺れが数分にわたって続くと想定される、「東南海トラフ地震」に見まわれた場合の図上での被害想定とそれに対する方策を考えてみたいと思います。
 東海から九州まで、東西およそ700Kmにも及ぶ東南海トラフ地震は、震度7〜震度6強、マグニチュード8クラスが、過去から概ね100年から150年周期で発生してきております。ここで今一度、東南海トラフ地震とは、日本列島の基盤はユーラシアプレートの上にあり、その下へと海洋側からフィリピンプレートが潜り込んできており、歪が跳ね返る状態が地震になるとされています。
 前回の地震から80年余り経っている今日、いつ起こっても不思議でないと言われております。地震が起ったら、その揺れで先ず考えられるのは津波ですが、本市には海がありませんから、海から川への遡上も含め、それ以外の地震から考えられる事象について、以下質問とさせて頂きます。

(1) 大きな揺れ、長い揺れが続いた能登半島地震では、石川県によりますと、住宅被害は5万600棟を数え、死者は災害関連死15人を含む240人で、県が氏名を公表した129人のうち86%にあたる、111人の死因が家屋倒壊によるものだったことが判明しています。昭和56年以降の建築基準の耐震化率に置き換えると、被害の多かった輪島市は約45%、珠洲市は約51%であり、平成30年時点で全国平均の87%を大きく下回っていたことが分かりました。
 さて本市に於いて、耐震基準をクリアしている家屋の割合はどうでしょうか、また国交省がかざす「令和12年までに耐震性が不十分な住宅をおおむね解消」とする目標を達成することが出来るか、本市の状況を伺います。

(2) 大きな揺れ、長い揺れが続くと想定される東南海トラフ地震では、崖崩れによる“孤立が想定される集落“として、瀬戸川筋では、上滝沢集落、滝の谷集落、大久保集落、蔵田集落、峠集落、市ノ瀬集落、舟ヶ久保集落、葉梨川筋では、上大沢集落、下大沢集落、朝比奈川筋では、青羽根集落、野田沢集落、廻沢集落の全12集落と聞いております。孤立が想定される集落には、どの様な方策がされているのか伺います。

(3) 大きな揺れ、長い揺れが続いた場合、能登半島、石川県輪島市の観光名所「朝市通り」は、200棟以上が焼け、5万uが焼失しました。1ヶ所から出た火災は瞬く間に広がり、多くの犠牲者を生み大惨事となってしまった訳ですが、初期消火や放水しようとしたが水が出ない。それじゃあ防火水槽を使おうと移動しようにも、瓦礫で道が通れない状態。川の水を使おうとしたが、川の水はほとんど流れておらず、消火活動をすることはできなかったと聞きます。学校プールの水や最終的に消防は、海水をくみ上げ、火の勢いを止める事が出来たと報道にありました。
 地震からの直接被害は、上水道の導水管、送水管、配水本管、配水支管が考えられますが、藤枝市における水道施設の耐震化について、どのようなお考えに基づき、どの様な措置をされているのか伺います。

(4) 大きな揺れ、長い揺れが続いた能登半島地震では「地盤の液状化」によるビルの横倒があり、道路では上下のゆらぎによる損壊、落橋等、悲惨な状況を見ました。地盤の液状化とは、地震の振動で地盤が揺さぶられて、その一部が液体の状態に変化することで、水の比重よりも重い建物が沈んだり、水の比重より軽いマンホールなどが浮き上がったり、地中の水道管や下水管などが、へし曲がるなどのダメージを受けます。
 液状化が発生するのは、海岸部の埋立地、河川を中心にできた三角州、河川から広がった扇状地などが考えられますが、内陸部の旧河川や池の跡地、水田を宅地化したところにも起こり得るとの事です。藤枝市では、大井川水系扇状地上に建てられた建物も、その危険性は歪めません。
 そこで液状化に対し、静岡県から出されている「液状化ハザードマップ」を活用した、リスクコミュニケーションの実施方法について、どのような方策としているのか、又はするのか伺いたいと思います。

(5) 大きな揺れ、長い揺れが続いた被災者は、言葉で言うのは簡単ではありますが、言葉にもならない沈痛な思いを持ちながらも、その後一刻も早く自分の生活やなりわいの為、復旧という流れになります。先ずは、罹災証明の取得を行い、次に倒壊した家屋の片付けとなる訳ですが、家屋倒壊の破砕ゴミや生活資機材ゴミのその量は半端な量ではありませんでした。その量は、石川県全体でも7年分とも言われておりますが、藤枝市において、想定される東南海トラフ地震による家屋倒壊等の被災ゴミとしては、量やその後の処理についてどのようにお考えか、伺いたいと思います。

(6) 大きな揺れ、長い揺れが続いた影響で、家屋の倒壊等の恐れから先ずは一時避難所へ、またそこから1.5次避難所への移動を必要に応じて行い、そして最大一週間を目途として2次避難所への移動へと誘導しておりました。能登半島地震では激甚・特定非常災害に指定されましたが、この地震に匹敵するほどの地震が発生すると予想されます、東南海トラフ地震の万が一の発生時は、藤枝市全般に被害は波及されると思いますが、1次、1.5次の避難所を含め、その後の2次避難所の確保やそして、仮設住宅等を見込んでの考え方等、救済の対処方法としては、どのような体制をお考えか伺います。また、特にプライバシー確保と女性の避難生活の改善や治安維持の観点からのお考えも伺いたいと思います。

(7) 大きな揺れ、長い揺れが続いた地震による影響からは、生命を守るために、先ずライフラインの復旧を一番に考えなくてはなりません。衣料、食料、寝るところ、トイレ、医療、電気、通信、風呂等、藤枝市では、災害時応援協定を数多くの業種/業態と提携して頂いております。また、万が一の災害時は、災害対策本部を中心とした組織内外の統率・統制は欠かせず、人命救助を始めとして、命を繋ぐものへの修復・復旧への効率的・効果的な体制や、静岡県、国への支援依頼、自衛隊への要請等、誰もが経験の無い、未曽有な緊急支援体制の確立が大切です。
 日頃より具体的な災害レベル毎の訓練と総合的な防災訓練を実施していただいてはおりますが、更に現実を観た、実践的な総合訓練を実施して頂く事を強くお願いしたく思います。能登半島地震に観る、藤枝市での防災訓練を今後、どのようにお考えか伺います。

(8) 最後に、大きな揺れ、長い揺れが続いた地震による影響からは、食糧確保も中々難しく、前項の災害時応援協定のお力もお借りしなければなりません。またボランティアの炊き出しも多く必要とされる事もあります。提案ではありますが、材料さえあれば新しく建設される予定となっている給食センタも災害時の供給が出来る体制を今から、構築して頂ければと思いますが、如何か伺います。
以上

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