令和6年6月藤枝市議会定例月議会
令和6年7月11日 (一般質問)
八木勝 (藤のまち未来)
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(1) 部活動地域連携・移行への課題と方向性について
(2) 香害と化学物質過敏症について
標題1:部活動地域連携・移行への課題と方向性について
部活動は、設置運営は義務ではないものの中学年代のスポーツ文化芸術環境の中心的な役割だけでなく、子どもたちの居場所づくりの側面や人間形成、活動機会の格差を是正する側面など多面的な価値を持つ教育機会とされてきました。
しかし、少子化の進行による学校単位での活動を存続する難しさや教員の過剰労働を解消し、必要な新しい資質・能力を研鑽する余裕を生み出す必要性などを背景に、部活動は今後持続可能とはいえない状況にあります。令和2年9月には、文部科学省等から「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」の方針が示されました。令和5年度から3年間で、全ての都道府県において休日の部活動を地域に移行することを目指し、平日の部活動についても移行していくことを推奨しています。
本市でも「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」進めていることが多くあるかと思いますが、現在明らかになっている課題とそれに対する改善策について、以下4点より市当局の見解を伺いたいと思います。
(1) 部活動が設置された由来と現在の位置づけについてまず伺います。
(2) 地域連携・地域移行へ向けて現在の状況と今後の取組について伺います。
(3) 令和8年度地域移行に向けての課題を伺います。
(4) 地域連携・地域移行に向けて受皿となる社会体育団体、スポーツ協会等、各関係団体との連携が重要かと考えますが、専門の課、及び部署の立ち上げを検討してはいかがでしょうか伺います。
標題2:香害と化学物質過敏症について
香害と化学物質過敏症について、近年増加している問題をご存じでしょうか。国民生活センターの報告によると、柔軟仕上げ剤や合成洗剤、ヘアケア剤、制汗スプレーなどの人工的な香りに苦しむ人が年々増加しています。これらの製品による健康被害として、頭痛、目まい、吐き気、思考力の低下が報告されており、化学物質過敏症を引き起こす原因ともなります。特に香料は空気中に拡散し、誰もが加害者にも被害者にもなり得るため、香りの問題は好き嫌いを超えた健康問題として認識する必要があります。
特に柔軟仕上げ剤については、元々衣類を柔らかく保つためのものでしたが、近年、香りの強い製品が主流となり、現在ではマイクロカプセル技術によって長時間香りを持続させる製品が増えています。しかし、この技術には化学物質が多く使用されており、健康被害を引き起こすリスクがあります。実際に2013年には国民生活センターが柔軟仕上げ剤による体調不良の相談が急増していると発表しました。
香料は揮発性有機化合物を含み、これが化学物質過敏症を引き起こす原因となることが知られています。香料の成分表示は義務付けられておらず、安全性の評価もなされていないのが現状であります。また、人工香料は低濃度でもアレルギー反応を引き起こす化学物質でもあるイソシアネートを含むことがあり、特に感受性の高い子どもに大きな影響を与える可能性があります。具体的な法的規制がないため、まずは生活環境を見直し、柔軟剤や消臭・除菌製品による健康被害の可能性について周知することが必要です。
そういった観点から以下4点について伺います。
(1) 現在本市にはそう言った相談も含めどのくらいの方がいらっしゃるかわかる範囲で伺います。
(2) 本市では香害・化学物質過敏症についてどのように捉え、考えているか伺います。
(3) 公共施設(保育所・幼稚園・学校・交流センター・給食センター・庁舎等)で使用する洗浄剤には、主に手洗い用、食器用、清掃用、洗濯用があると思いますが、本市では人と環境に安全な洗浄剤を使用しているか伺います。
(4) 市民における周知啓発についてどのようにお考えか伺います。