平成25年 6月定例会
平成25年6月12日 (一般質問)
岡村好男 (市民クラブ)
1.減災に向けての自助・共助・公助の役割について
1. 減災に向けての自助・共助・公助の役割について
多くの尊い命を奪った「東日本大震災」は、私たちが地殻変動によって作られた島国に住んでいることを改めて実感させられました。日本の震災歴史を見ると、いつの時代にも、各地で大きな地震が起き、私たちの祖先は地震によって命を奪われ財産を失い、日々の生活を破壊されてきたものであります。
地震の研究が始まってから、まだ日が浅く解明されたことがらも決して多くはありませんし、緊急地震速報も昨今の新聞報道をみても、現段階ではこれから起きる地震を正確にいい当てることは、難しいと判断をされております。
この地震列島で暮らす私たちが、今日もっとも優先して取り組まなければならないテーマは地震に襲われた場合に、被害を出来るだけ軽くする「減災」だと思います。
減災に向けては何と言っても、正しい知識と益々の自助・共助・公助の役割の必要性が求められております。
よって以下6点について伺います。
(1)減災において自助・共助・公助という言葉があります。特に「自助」については、自分で解決できる課題は自分で解決するということですが今回、内閣府作業部会で発表された南海トラフの最終報告は、一週間以上の食糧を求めておりますが、本市においての大地震災害時での「自助」の基本的な考えを伺う。
(2)南海トラフ巨大地震による津波高は、焼津市で最大値11m、平均値で6m、浸水域 で11.1Kuと内閣府で発表されているが、瀬戸川、朝比奈川、栃山川に遡上する津波の距離はどうか、併せて、浸水域に対する藤枝市域内の影響はどうか伺う。
(3)震災による負傷者を減らすための最善策は、住宅の倒壊防止、そして住宅家具による圧死を防ぐことです。特に昭和56年前の木造住宅が危険と言われていますが、これらの家屋についての把握と、耐震対策状況、更には家具転倒防止の進捗について伺う。
(4)浜松市天竜区春野町杉の山の斜面で大規模な地すべりが発生して1カ月たった。静岡県が平成12年度に実施した危険箇所調査で、対象箇所となっている本市の危険個所は678箇所であったが、現時点での対策工事の進捗状況と、本年度の点検状況を伺う。
(5)昨年の、11月議会の中で原発事故が起きた場合の、本市における重点区域の範囲及び住民避難の方法、拡散予測に基づく本市への影響、ヨウ素剤の配布等について質問いたしたが、その時点では国の細かな点の示しがないことから不明の点があったので、改めて伺う。
(6)県の第4次地震被害想定が当初予定の6月から秋にずれ込むとのことですが、これに基づく本市の、「第4次地震被害想定」に関しての、課題と策定スケジュールについて伺う。