令和6年11月藤枝市議会定例月議会
令和6年12月4日 (一般質問)
石井通春 (日本共産党)
(1) ふれあい広場、借地方式の見直しを
(2) 市民にとって使いやすい「介護タクシー」制度を
標題1:ふれあい広場、借地方式の見直しを
1:ほぼ全ての町内会で「ふれあい広場」(以下、広場)が整備されており、防災訓練などの公共活動や、災害時の資材置き場、また、盆踊り、グラウンドゴルフなどの地域の活動の拠点となっているが、そのほとんどが市が借りている借地である。
現在、市にある広場数、うち借地で整備している広場数、複数の地主から借りている広場数、市との借地契約の凡その年数、それぞれいくつか。
2:地主の相続が発生したり、買い取りたいという業者が現れた場合、地主の意向が優先されるのは当たり前だが、地域のコミュニティの場が失われることになり、町内会にとっては大きな問題となる。地主の好意に頼る借地方式を続けるのは限界があるのではないか。
3:市が関与できるとすれば借地契約年数の延長や長期化だと思うが、将来又同じ問題が起こりえる。高洲や大洲と言った屋外の公園が極端に少ない地域から順次買取に転換していくなど、借地ありきから計画的に進めていくべきではないか。
標題2:市民にとって使いやすい「介護タクシー」制度を
1:車いすの方など要介護者の移動支援として欠かせない「介護タクシー」は、利用実績(令和4年4月〜令和5年2月まで述べ3377人)がありながら、人手不足や事業所の経営悪化により、ほとんどの業者が撤退してしまっている。
利用者の声を踏まえて、私は令和5年6月議会でこの問題を取り上げ、市は介護タクシーに準ずる福祉有償運送の構築を明言、更に本年度の予算化においての予算議案質疑では、社会福祉法人や、出かけっCAR、市の三者が連携しサービスの提供を想定しており、当時2つの社会福祉法人が具体的に検討しているというのがこれまでの議会答弁であった。
設立のための支援と設立後の運営の金銭的支援を市が行うという事であったが、社会福祉法人を運営者とする福祉有償運送がどの程度進捗しているか。
2:利用者にとって一番重要視しているのは、利用料金である。私に相談してきた田沼在住の車いすの方はこれまでの介護タクシー料金が市立病院まで430円、撤退後は一気に4倍の1680円の負担となり、通院の必要がありながら経済的理由で通院を控えるという事であった。利用しやすい料金となるような検討をどう進めていくか。
3:軌道に乗るまでは行先は主に市立総合病院をはじめとした「通院」になるだろうが、よりよい事業にしていくにはそれに止まらず、買い物なども視野に入れた事業構築を果たしていくべきではないか。