令和6年11月藤枝市議会定例月議会
令和6年12月5日 (一般質問)
大石保幸 (公明党)
(1) 働き方改革について
標題1:働き方改革について
現在、様々な業界で「働き方改革」が叫ばれ、各企業では対応に迫られています。藤枝市においても「働き方改革」に取り組む企業への専門家の派遣を行うなど、支援を行っているところですが、今回は市民生活に関わりの深い、病院の医師と学校における教員の「働き方改革」について伺い、現状認識とともに状況を共有したいと思います。
(1)医師の「働き方改革」について
@医師の「働き方改革」についての所見
どの様なことであっても、変化を伴う改革に手を付ければ、そこには取り組むべき課題が発生してきます。今回取り上げる「働き方改革」においても、それぞれに課題のあるところです。
「働き方改革」については、過去の議会でも取り上げられてきたところであり、市長も病院に足を運ばれておられますが、市立総合病院の開設者として市長のお立場から医師に関する「働き方改革」についてのご所見を伺います。
A病院における取り組みについて
藤枝市立総合病院の広報誌である「おもいやり」の本年の新春号では、事業管理者と病院長の年頭挨拶が掲載されており、お二方とも「働き方改革」について触れられています。
また、事業管理者においては、本年10月22日付静岡新聞の時評という欄に、医師の「働き方改革」に関する文章を掲載されておりました。文章の中では、幾つかの取り組み方法を紹介されていますが、「働き方改革」の実現には県民の理解が不可欠である。と文章を結ばれています。この県民の理解が不可欠との言葉は、県病院協会会長としてだと思いますが、藤枝市立総合病院の事業管理者としては、市民の理解が不可欠と言いたいところかと思います。今年度から始まった制度であり、まだ市民に理解が得られていないのではないかなと感じますが、現在病院では、どの様な取り組みが行われ、市民に対してどの様な啓発を行っているのか伺います。
B経営計画における環境整備の状況について
現在進行中の病院の第3次中期経営計画は期間が当初の令和7年度までから令和9年度までに2年延伸されました。
中期経営計画の中には「働き方改革に対応した勤務環境の整備」という項目もあるところですが、経営計画で掲げている環境整備の状況と今後の予定について伺います。
(2)教員の「働き方改革」について
@教員の「働き方改革」についての所見
教員の「働き方改革」についても、医師と同様に過去の議会でも取り上げられてきたところですが、改めて市長のお立場から教員に関する「働き方改革」についてのご所見を伺います。
A教員の健康面における状況について
児童生徒や保護者と向き合い、日々の授業に取り組まれる教員の皆さんが健康でいていただくことは大切なことであると認識をしています。
しかし、静岡県教育委員会が公表している県内教職員の長期療養者は増加傾向にあり、令和5年度では長期療養者の59.2%が精神疾患によるもの。という報告内容でありましたので、本市における小中学校教員の長期療養状況と傾向について伺います。
B働き方改革への支援と外部人材の活用について
「豊かな学びで 笑顔をつなぐ」を基本理念とする「第2期藤枝市教育振興基本計画」が令和4年度に策定され、その計画に基づき本市の教育は進められています。
そして、この計画の中に「教員の働き方改革の支援」が掲げられ、「教員が授業に専念できる環境の整備と、働き方の見直しの両面から業務改善を図り、学校教育の質の向上につなげます。」と記されております。
そこで、計画策定以降進められてきた支援の状況について伺います。
関連して、人的支援として本年9月に文部科学省より、優れた知識・経験などを有する社会人を教員として迎え入れる「特別免許状制度」を活用しての外部専門人材の登用と、地域の多様な専門分野の社会人を学校現場に迎え入れる「特別非常勤講師制度」について示した通知が出されたところですが、この様な外部人材の活用による、働き方改革の支援についてのお考えを伺います。