令和7年6月藤枝市議会定例月議会
令和7年6月11日 (一般質問)
八木勝 (藤のまち未来)
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(1) ともに働き、ともに暮らす社会へ〜外国人労働者との共生に向けて〜
標題1:ともに働き、ともに暮らす社会へ〜外国人労働者との共生に向けて〜
少子高齢化が進行する日本において、労働力人口の減少は深刻な社会課題となっており、産業の維持や地域経済の持続的発展のためには、外国人労働者の存在がますます欠かせないものとなっています。国においても外国人材の受け入れ拡大や生活支援、多文化共生の推進が重要な政策課題とされ、自治体においても積極的な取り組みが求められています。
藤枝市においても、外国人住民の数は増加傾向にあり、令和7年3月末時点で在留資格のある外国人は2,288人、そのうち1,200人程が労働者であると推測されます。特に製造業やサービス業など、一定の人手を必要とする分野においては、外国人労働者の存在が地域経済の重要な担い手となっています。
しかしその一方で、言語の壁、労働環境の整備不足、生活習慣の違い、行政手続きの煩雑さなど、外国人が地域で生活し、安心して働くためには多くの課題が残されています。また、企業側からは外国人雇用にかかる費用負担や、アパート入居時の保証人問題、生活トラブルへの対応など、多方面にわたる支援の必要性が指摘されています。
こうした状況を踏まえ、藤枝市が「多文化共生社会」の実現に向けて、どのように制度の充実や地域の受け入れ体制づくりを進めていくのか、市の現状認識と今後の方針について、以下の点について質問いたします。
(1) 外国人労働者の就労・生活支援の現状について
@ 市内の外国人労働者の現状と今後の見通しについて伺います。
A 就職・アルバイト支援、留学生への情報提供体制の現況はどうか伺います。
(2) 外国人雇用にかかるコストへの支援の考えについて
@ 企業が外国人を雇用する際の初期費用に対し、国や県の補助制度の活用や、市としての独自助成の可能性はあるか伺います。
A 住宅(アパート等)入居に関して、外国人本人が行う賃貸契約の難しさや、貸主や保証人の不安に対する支援策はあるか伺います。
(3) 転入・転出届け、保険、年金等の行政手続きにおける対応について
@ 外国人の場合、イレギュラーな必要書類の不備等が多いかと思いますが、そういった時の対応はどうしているか伺います。
A 他自治体との比較や課題、改善の余地はあるか伺います。
(4) 生活習慣や地域トラブルへの予防・対応について
@ ごみ出しルールなど本市の生活習慣やルールの周知体制はどうなっているか伺います。
A 貸主や近隣住民とのトラブルを未然に防ぐためのガイドラインや講習、通訳支援態勢は整っているのか伺います。
(5) 防災・災害時支援について
@ 南海トラフ地震や、浜岡原発の複合災害が想定されている本市において、外国人への災害時の支援体制や、広域避難情報・生活情報などの周知について、本市における現状と今後の課題について伺います。
(6) 多文化共生社会の実現に向けた今後の方向性について
@ 市が策定している「多文化共生推進計画」の中間評価及び今後の方向性と取り組みを伺います。
A 外国人が地域とつながるための交流促進やボランティア・NPO等との連携支援はあるか伺います。