令和7年6月藤枝市議会定例月議会
令和7年6月11日 (一般質問)
川島美希子 (藤のまち未来)
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(1) 発達に課題のある子ども達の更なる支援の強化を
標題1:発達に課題のある子ども達の更なる支援の強化を
昨年度、こども基本条例を定め、「こどもまんなか社会」を目指す本市において、誰一人取り残さないこどもまんなかのまちづくりを推進する上で、発達に課題のある子どもへの支援は、施策の中心に据えるべき問題であると考えます。
発達に課題のある子どもとは、一般的な発達の進行に比べて、身体的、知的、社会的な発達に遅れや困難が見られる子どもを指します。具体的な課題は、子どもの発育の段階においても様々です。主な例を挙げると、運動能力の遅れ、学習障害、注意欠如、コミュニケーション能力の遅れ、多動性などがあります。加えてお子さん一人一人の課題は重複している場合も多く、課題は様々ではあります。
発達に課題のある子どもとその家庭に対して、発達段階に応じた支援が必要です。国も今年度から、発達障害の可能性を見極めるのに有効な「5歳児健診」の普及に乗り出しました。検診や、研修費を自治体に補助をすることで、報道等で現状14%程度と言われる実施率を、2028年度までに100%にすることを目指しています。
本市は5歳児検診を行っていないのですが、他市に先駆けて発達支援システムを確立し、幼稚園、保育所、認定こども園などが連携し早期発見、早期支援に取り組んでいると承知しています。
また本市は国による障害児への保育加算に加え本市独自に障害児、発達に課題のある園児の保育を行う施設に財政支援を行い、さらに令和6年度から財政支援を拡大していただきました。これにより園は、保育士を確保しお子さんの受け入れ体制を整え、質の良い保育環境づくりに力を入れているということも、令和5年9月議会にて一般質問する中で理解したところです。
更に令和7年4月に移転し新しくなった市立みわ保育園の新園舎には医療的ケア児を含む発達に課題のある子どもを支援する拠点、「発達支援研修センター」ができました。このことは他市からも保護者からも大変注目されております。この研修センターの機能を含めて、本市が行おうとしている発達に課題のある子どもの今後のさらなる具体的な支援や目指している方向性について以下の質問をします。
(1) 乳幼児期からの発達の遅れや異常を早期に発見し、専門機関の支援を受けることが重要と言われています。乳児期は国が検診を推進しているので十分に対応しているが、幼児期の早期発見のための本市の現状と課題解決に向けた具体的な取組を伺います。
(2) 小学校に看護師を配置し、医療的ケアの必要な子も地元の小学校に通うことができることは本市独自の政策あり、今後も希望があれば小学校に看護師を配置していますが、その前段階の幼児教育保育施設の現状と課題について伺います。
(3) 令和5年9月議会において、児童発達支援センターの役割について質問しましたが、その時本市は後方支援をするというご答弁でした。その後どのようにセンターが機能しているのか、また、後方支援は充実しているのか伺います。
(4) 放課後デイサービスはこれまで障害福祉課が担当でしたが、本年4月から子ども発達支援課に窓口が1本化され、大変期待しているところです。本市では、放課後デイサービスが障害児のみならず、発達に課題のある子ども達を受け入れていますが、放課後児童クラブとの区分の境にはあいまいさがあると感じますが、このことについてどのようにお考えであるか伺います。
(5) 様々な理由もあり、不登校となる児童生徒が全国的に増加し社会問題となっています。本市はこれまで中学校全校と昨年からは小学校2校に登校支援教室を設置し、さらに本年、小学校に4校増設していただきました。低年齢化する不登校の児童が増える中、小学校での早期支援は大切であると考えます。小学生の不登校の数と、その中に発達に課題のある児童がどの程度いるのか、登校支援教室を利用した場合どのような支援が行われ、どのような対応を取っているか伺います。
(6) 昨年、発達に課題のある子どもの居場所が開所しました、健康福祉教育委員会で視察をさせていただきましたが、この居場所は対象の子ども達にとって学校に代わる心のよりどころになっているものと思います。本市の公的な対応としても「学校」という場所に行けない児童生徒が通う「適応指導教室」いわゆる「藤の子教室」があります。この適応指導教室の機能が本年度から充実されると伺っておりますがどのような取組が行われているか伺います。