令和8年6月藤枝市議会定例月議会
令和8年6月16日 (一般質問)
薮崎正幸 (藤新会)
(1) 公共施設の維持管理と横断的な施設管理体制について
(2) 選挙制度改革と投票率向上への取り組みについて
標題1:公共施設の維持管理と横断的な施設管理体制について
市内には、地区交流センター、体育館、公園、公衆トイレ、指定管理施設など、多くの公共施設があります。
しかし現在、各施設の老朽化は確実に進行しており、現場では「危険ではないか」「なぜ直さないのか」という市民の声も少なくありません。
実際に、壊れた設備や劣化した箇所が長期間放置されているケースも見受けられます。
本来、公共施設は市民の安全・安心を守るためのものであり、不具合があるなら迅速に対応するのが行政の責任です。
しかし現状は、施設ごとに担当課が異なり、予算も別、判断基準も別であるため、対応に大きな差が出ています。
つまり、「担当課が違うから」「予算がないから」という理由で、本来優先的に修繕すべき箇所が後回しになっているのではないでしょうか。
これは典型的な縦割り行政の弊害であり、市民目線では到底理解されるものではありません。
市民にとっては担当課の違いなど関係なく、同じ“市の施設”です。
危険箇所や不便な状態が放置されれば、市民サービスの低下だけでなく、事故や重大なトラブルにつながる恐れもあります。
さらに、小さな修繕を先送りした結果、後に大規模改修となり、結果として財政負担が増大するケースも少なくありません。
私は今必要なのは、「各課がそれぞれ管理する時代」から、「市全体として公共施設を管理する体制」への転換だと考えます。
そこで以下質問します。
(1) 現在、市が所有する公共施設について、老朽化状況や危険箇所、修繕必要箇所を全庁的に把握できているのか伺います。また、各施設の状況について、統一された基準で点検・評価はされているのか伺います。
(2) 施設ごとに担当部署が異なることで、修繕対応の速度や予算措置に差が生じている実態について、市は問題意識を持っているのか伺います。
(3) ここで実際の例を挙げさせていただきます。まずは玉露の里の茶室について伺います。これまで茶室のエアコン2基が故障し、冬場には来訪者がコートを脱げないままお茶を飲むような状態が続いていました。つい先日やっとエアコンは更新されましたが、設置されたものは、景観への配慮が十分とは言えない一般的なエアコンや配管であり、日本有数とも言われる茶室の景観価値を大きく損なっていると感じます。玉露の里は、単なる公共施設ではありません。藤枝市のお茶文化を象徴し、国内外から多くの観光客が訪れる、本市の重要な文化・観光資源です。だからこそ、以前は外観を損なわないよう景観配慮型の設備が導入されていたのではないでしょうか?この点について伺います。
(4) 次に朝比奈いきいき交流センターでは、長年洋式トイレが設置されておらず、子供から高齢者まで多くの方々からも不便との声がありました。一方で、他施設では「洋式トイレが混雑するから増設する」「手すりを追加する」などの改修も進められております。もちろん、それ自体に反対するものではありません。しかし、まず優先すべきは、“さらに便利にする施設”ではなく、“そもそも必要最低限の設備が無い施設”ではないでしょうか。結果として、要望後に男女それぞれ一基ずつ設置はされましたが、本来であれば、市として利用実態や施設状況を事前に把握し、必要性を調査した上で、主体的に対応すべきであったと考えます。また、同施設は避難所にも指定されていますが、映らないブラウン管テレビがそのまま残されているなど、防災拠点としての点検・管理も十分とは言えません。市として、各公共施設の設備状況、利用者の困りごと、避難所として不足している機能などを、現場確認も含め、どのように把握・点検しているのか伺います。その他にも蔦の細道公園や巨石の森公園、かしばや等についても老朽化や修繕すべき場所について把握していますか。
(5) 現状では、「要望が把握されやすい施設」「予算を持っている部署」が優先され、本当に困っている施設が後回しになっているのではないかと感じますが、市の認識を伺います。
(6) 公共施設を担当課ごとではなく、市全体で横断的に総点検し、危険性、緊急性、市民利用頻度、老朽化状況などを基準に優先順位を明確化した上で、計画的に修繕を進めるべきと考えますが、市の見解を伺います。
(7) また、公共施設の維持管理について、担当課任せではなく、全庁横断的に調整・判断できる専門部署や統括機能が必要と考えますが、今後の体制整備について伺います。
標題2:選挙制度改革と投票率向上への取り組みについて
私は初当選直後の令和4年6月議会において、投票率低下への危機感、若者の政治参加、投票環境の改善、選挙事務のデジタル化などについて一般質問を行いました。当時、市からは「デジタル活用による簡便化を検討する」、「SNS等を活用した周知を検討する」、「期日前投票所の増設なども含め検討する」などの答弁がありました。そこで、その後の進捗と現状について伺います。
(1)投票率向上への取り組みについて
@ 前回質問以降、投票率向上に向けて新たに実施した施策は何か?
A 若年層の投票率低下について、どのように分析しているか?
B SNS、YouTube、LINE等を活用した選挙啓発はどこまで進んだか?
C 主権者教育や出前授業の実施状況と効果をどう検証しているか?
(2)投票環境改善について
@ 期日前投票所の増設や投票時間・配置人員の見直しは行われたか?
A 投票所の場所や利便性について、見直し・検証は行われているか?
B 高齢者・障害者・中山間地域住民への投票支援について、改善された点はあるか?
C デジタル技術を活用した投票環境改善について研究状況はどうか?
(3)立候補環境の改善について
@ 前回答弁で「デジタル活用による簡便化を検討する」とあったが、その後どのような改善が行われたか?
A 候補者提出書類の電子化・簡素化は進んでいるか?
B マイナンバーやデジタル申請活用の研究状況はどうか?
C 若者が立候補しやすい環境づくりについて、市はどのように考えるか?
(4)今後の選挙制度について
@ インターネット投票や電子投票について、市としてどのように認識しているか?
A 地方自治体として国へ制度改正要望等を行う考えはあるか?
B 「選挙を身近に感じられるまち」として、今後どのような選挙啓発を進めていくのか?
(5)投票の有効・無効の判断の基準について