令和8年6月藤枝市議会定例月議会
令和8年6月16日 (一般質問)
大石心平 (藤新会)
(1) 人口構成の変化に伴う地域コミュニティの維持と地域防災力向上について
標題1:人口構成の変化に伴う地域コミュニティの維持と地域防災力向上について
人口減少や少子高齢化が進行する中、地域コミュニティを取り巻く環境は大きく変化している。特に自治会や自主防災会においては、担い手不足や役員の固定化、自治会加入率低下など、従来型の地域運営の維持が難しくなりつつある。
国においては様々な少子化対策が進められているものの、先進国全体を見ても出生率の大幅な改善は容易ではなく、今後も一定程度の人口減少は避けられない可能性が高い。そのため人口増加を前提とした地域運営だけではなく、人口減少社会に適応しながら地域コミュニティや地域防災力を維持していく視点も必要であると考える。
一方で本市においては新たな住宅地への人口流入も見られ、一部地域では従来から居住している住民よりも新たに流入した住民の割合が高くなっている地区も存在している。こうした地域では生活様式や地域との関わり方、地域活動への価値観も変化しており、地域コミュニティのあり方そのものが転換期を迎えていると考える。
また、南海トラフ巨大地震や激甚化する風水害への備えが求められる中で地域防災力の維持・向上は極めて重要な課題である。しかしながら、高齢化や地域のつながりの希薄化により、災害時における情報共有や安否確認、避難支援など、地域の共助機能低下も懸念されている。
本市では過去にLINE WORKSを活用した地域コミュニティ実証実験を実施し、自治会運営の負担軽減や情報共有の効率化に取り組んできた経緯もある。今後は、従来の地域コミュニティの良さを活かしながら、デジタル技術も活用した新たな地域コミュニティ形成や地域防災体制構築を進めていく必要があると考える。
そこで、本市における人口構成の変化に伴う地域コミュニティの現状認識と、地域防災力向上について以下伺う。
(1)人口構成の変化に伴う地域コミュニティの現状認識について
@人口減少や少子高齢化による人口構成の変化に伴う地域コミュニティの変化を本市はどのように認識しているか伺う。
A直近における自治会加入率の推移について伺う。
B地域活動への参加状況をどのように把握しているか伺う。
C自治会役員の高齢化や担い手不足について、役員の年齢構成や抱えている課題を把握しているか伺う。
D新たな住宅地などにおいて、従来から居住している住民と新規流入者の構成比率が変化している地域について、実態把握は行っているか伺う。
E共働き世帯や若い世代の増加などに伴う、生活スタイルの多様化に対応した自治会による地域運営の見直しが必要であると考えるが、本市の見解と今後の取組の方向性を伺う。
F本市が実施したLINE WORKSを活用した地域コミュニティ実証実験について、実施地区数や参加人数を含め、その成果と課題をどのように検証しているか伺う。
GLINE WORKS実証実験後に、継続的なデジタル活用を行っている自治会の有無及び、現在の活用状況をどのように把握しているか伺う。
H自治会活動の負担軽減や若い世代の参加促進に向け、デジタル活用支援を拡充してはどうか伺う。
I自主防災会においても、負担軽減とともに災害時の情報共有、安否確認、避難支援などにおいて、デジタル活用が有効であると考えるが、地域防災力向上に向けた本市の取組の方向性を伺う。
(2)新たな地域運営モデルについて
@人口増加を前提とした地域運営ではなく、人口減少社会を前提とした地域運営モデル構築が必要と考えるが、本市の見解を伺う。
A人口減少社会を前提とした新たな地域運営モデルの構築に向け、モデル地区による実証的な取り組みを進める考えはあるか伺う。