令和8年6月藤枝市議会定例月議会
令和8年6月17日 (一般質問)
さとうまりこ (日本共産党)
(1) 福祉タクシーのさらなる充実を
(2) 倒木・枝折れによる事故を防げ
(3) ナフサショックの影響を受ける市民に支援を
標題1:福祉タクシーのさらなる充実を
本市で昨年より始まった「おちゃまるタクシー」は、介護タクシーが事業者の撤退により無くなってしまったため、移動困難となった市民の要求に応えて始まったものである。要介護者等の通院等の移動支援を市内社会福祉法人、地域の運転ボランティアと連携して行うものであり、介護タクシーに変わる大変有意義な取り組みとして市民生活の助けとなっている。
(1)おちゃまるタクシーの課題について
介護タクシーの利用が年間4000人程度であったことに比べると、おちゃまるタクシーの年間利用件数は140件、率にすると3.5%に留まっている。利用が広がらない大きな原因は、使える時間が午前9時半から午後3時半の間のみ、また利用は通院に限られるという点だと考えられる。料金が一回1600円と、近距離の利用では介護タクシーよりも高くなるという事もある。こういった課題について当局はどのように捉えているか。
(2)サービスの改善と強化について
高齢化により、社会全体で移動支援が重要な課題となっているが、これまで障害があっても自分で運転出来ていた方がいよいよ運転できなくなってきている。また家族や知人に送迎してもらっていた方も、頼める相手がいなくなってきている。障害で移動が困難な方は、もともと参加できる場が少ない上に、今まで参加できていた集まりや取り組みにも参加できなくなっており、人に会う貴重な機会が失われ孤立と孤独が広がっている。
福祉タクシーとして通院だけでなく、買い物や会合、趣味の集まりなど社会参加にも利用可能とする目的の弾力化、また時間延長などサービスのよりいっそうの改善と強化が望まれるがいかがか。
標題2:倒木・枝折れによる事故を防げ
公園の木や街路樹が突然倒れ、人や物を傷つける事故が各地で相次いでいる。市内でも、大雨や強風の後に、道路上に枝が折れて散らばっていることがよく見かけられる。近年の異常気象や環境の変化により、本来は長い寿命をもつ木であっても弱って虫が入ったり病気になったりして状態が悪くなっている。悪天候という要因がなくても、枝が落ちたり倒れたりする事例も出ている。市内の公園や道路の樹木の状態が心配されるため伺う。
(1) 近年の枝折れや倒木による人や物への被害はどういった状況か。
(2) 緊急的な伐採の件数はどう変化しているか。
(3) 樹木の点検や管理はどのように行われているか。
標題3:ナフサショックの影響を受ける市民に支援を
アメリカとイスラエルが、イランに対して国際法無視の攻撃を行ったことから始まったホルムズ海峡封鎖により石油が不足し、特に石油から生成されるナフサは備蓄も少ないためすでにその不足が生活の幅広い範囲に影響を引き起こしている。
最初に品不足が話題になったのはシンナーであるが、5月に入って住宅塗装、自動車板金塗装などの事業者では在庫が尽き、入荷待ちとなった。政府は「ナフサは足りており、流通ルートで目詰まりしている」とするが、末端の小さな事業者には届かない、仮に材料が届いても大幅な値上げとなっており大変厳しい状況となっている。特に深刻な影響を受けている住宅塗装業者の方の話では、「一つの現場を完了できる資材が確保できるまで、仕事が止まってしまう。3月4月は在庫で対応できたが、5月の状況はこれまで注文から3日で届いた塗料が1か月待ちというような状態となり売り上げは前年度比で3割程度に落ちている。6月にこれまで受注した仕事が終わると、それ以降資材が入るかどうかわからないので仕事自体を受けることができない。7月8月は何もわからない。塗装以外にユニットバスや内装など自分にできる作業の仕事を受けているが、そちらもボンドがない、シーリング材がない、養生テープ、シートがないと同じことになっている。先がまったく見えない状況なのが本当につらい。」、「注文はあっても、材料がないため全く仕事ができず、石油の供給が再開しても一番下流の自分たちの所にいつになったら材料が届くのかわからない。コロナの時よりももっと悪い。家族を養っている立場として、このままでは死を考える人も出てくる。」とのことである。
地域の事業者はまちの活力のもとであり、市民にとっても近所で安心して仕事を頼める大切な存在である。ナフサショックの影響は地方の中小零細・個人事業主という弱いところに強く出ている。地元の事業者の苦境を支えることが強く求められる。
市内の事業者の状況を調査し相談窓口を設けること、個人事業主に多い国民健康保険加入者に支払いの猶予や負担軽減の実施をはじめとして市として可能なあらゆることを検討すべきでないか。
また、国に対してもきめ細かな対策を強く求めるべきでないか。