令和8年6月藤枝市議会定例月議会
令和8年6月17日 (一般質問)
河口理麻 (藤のまち未来)
(1) 持続可能な農業振興と、地域への愛着を育む取り組みについて
(2) 「教育日本一」を支える学習環境の充実と、選ばれるまちづくりについて
標題1:持続可能な農業振興と、地域への愛着を育む取り組みについて
本市では農業を引き継ぐ後継者がいない農家が約8割を占めており、農業の担い手の高齢化も進んでいます。今すぐにでも農地を手放したいという切実なお声をいただく一方で、「ふじえだゼロから農業エントリー制度」の認定者が100人を超えるなど、市民の間には農業や自然のある暮らしへの関心も広がりつつあります。将来にわたり農地を維持し、地域の活力を保つためには、単なる生産基盤の整備を超え、農業を「仕事」「生きがい」「暮らし方」の選択肢として捉え、多様な人が関われる環境づくりが重要であると考えます。
また、農業や農ある暮らしを通じて人と地域とのつながりを育み、「藤枝で暮らし続けたい」と思える地域への愛着を育てていく視点も必要であると考えます。
そこで、以下の点について現状と今後の可能性を伺います。
(1)担い手確保に向けた支援制度の成果と、職業理解の促進について
本市では「ふじえだゼロから農業エントリー制度」や市民農園などの制度を通じて、農業への関心を持つ市民を増やしてこられました。
こうした現状を踏まえ、
@ 制度利用者のうち、実際に就農や朝市や道の駅での販売などの農業関連活動につながった事例はありますか。
A 子どもや若者が農業を将来の仕事の選択肢として考えられるよう、農業者との交流や職業理解を深める取組を、今後どのように進めるお考えでしょうか。
(2)オーガニックビレッジ宣言を活かした「農ある暮らし」と「稼げる農業」をつなぐ伴走支援について
農業の担い手を増やしていくためには、農業体験や市民農園などの入口づくりと、その先の就農や収益確保、定着支援までを見据えた取組が必要であると考えます。また、本市はオーガニックビレッジ宣言を行い、有機農業の推進に取り組んでいます。市内では有機農産物を求める消費者や販路も育ちつつあり、オーガニック農業者からは「担い手育成に協力したい」との声も伺っています。
そこで、
@ オーガニックに特化した市民農園や体験農園を整備し、有機農業の担い手育成につなげていくお考えはありますか。
A 一般的な農業だけでなく、有機農業を学びたい若者や移住希望者と、受け入れを希望する農業者とのマッチング支援についてどのように考えていますか。
B 移住定住施策や空き家活用施策と連携し、「農ある暮らし」を希望する人材の受け入れはどのように進めていくのでしょうか。
標題2:「教育日本一」を支える学習環境の充実と、選ばれるまちづくりについて
本市は「教育日本一のまちづくり」を掲げていますが、全国学力・学習状況調査では、自らの考えを表現する力や知識を実社会に応用する力に課題が示されています。こうした力を育むためには、学校教育だけでなく、地域の自然・人・産業などを活かした体験の機会を充実させていくことが重要であると考えます。
また、今年度は第6次総合計画後期計画のスタートの年であり、「”幸せになるまち”藤枝づくり〜まち・自然・文化と共生 未来へ飛躍〜」の基本理念のもと、”幸せになるまち”の創造を目指しています。総合計画においては、施策の構築・推進にあたり、横断的な視点で実行するとされていますが、人口減少社会において選ばれるまちであり続けるためには、まさにこの視点が重要であると考えます。
そこで、以下の点について伺います。
(1)教育日本一を支える学習環境の充実について
これからの時代を自らの手で切り拓く子どもたちにとって「表現力」や「応用力」はますます必要であると考えます。こうした力を育むためには、正解のない課題に挑戦し、自ら考え行動する「体験的な学び」を通じて、主体性や創造性を育む学習環境を整えることが重要であると考えます。
そこで、
@ 子どもたちが主体的に考え、挑戦する力を育むための学びについて、学校現場ではどのように取り組んでいるか。
A デジタル教育が始まった今、子どもの自己肯定感を高め、人と人との直接的な関りや、様々な体験的な学びが必要であると考えますが、地域資源や既存施設、地場産業などを活用し、体の感覚を用いた体験型学習を今後どのように充実させていくのか。
以上について、市の考えを伺います。
(2)教育を軸とした選ばれるまちづくりについて
教育環境の充実は、まちの魅力を高めるためには欠かせない要素であると考えます。教育日本一のまちづくりに向けた取り組みを軸として、産業や環境など多方面の施策との連携により、どのようにまちの魅力を高め、どのような藤枝の将来像を描いているのか伺います。