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質問通告内容

会議名

平成28年11月定例会

質問日

平成28年12月2日 (一般質問)

議員名

大石信生 (日本共産党)
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通告内容

(1) 病院給食委託問題、解明されていない問題点について

質問要旨

標題1.病院給食委託問題、解明されていない問題点について

(1) 問題点は解明されたか。
病院給食の民間委託が議決された9月議会を振り返って、市民の立場から問題点はなにひとつ解明されなかったと私は考えるが、当局はどう考えるか。

(2) 藤枝市情報公開条例の運用に関連して
委託化の是非判断に必要な「仕様書」は開示されたが、最初なぜ開示されなかったか。

(3) 説明責任は果たされたか
まともな説明資料が全く出されなかったのは、私の50年の議員活動でもかつてなかったことである。なぜこうなったか。

(4) 収支見込みについて
@民間委託化によって、新たに2,000万円規模の消費税が発生するのではないか。
A民間が参入する以上、利益の保障は当然である。それをどれくらいと見ているか。
B二人の管理栄養士が病棟の栄養指導に戻ることで3,000万円増収の根拠は示せるのか。
C収支見込みは9月議会の最終的な答弁でマイナス2,814万円とされたが、現時点でどれだけのマイナスになるか。26年度決算レベル(2,591万円黒字)で赤字に転落ではないか。

(5) 仕様書で委託会社に実行させるとした答弁だったが、仕様書はどこまで書かれたか。
@地産地消。ふるさと週間程度で地産地消といえるか。お茶は地元産か。米は藤枝の田んぼでとれたものか。野菜類はどうか。委託会社が利益を生み出す最大の狙いが食材調達である以上、藤枝の大地から採れた食材にこだわっていたら利益は上げられないことなど誰にもわかる話ではないか。
A雇用。65歳以上の臨時職員はどうなったか。
B業者間の競争は行われたか。
C「委託の最大のデメリット≪病院の意志が伝わりにくい≫」 委託会社と向き合うことになる管理栄養士(1名)の肩には極めて重い荷がかかり、「直接、入荷食材を確認し食材の品質を維持する」などということがいうほど簡単にできるのか。また答弁にあった委託会社のアドバイザーなる者と現場責任者は別々に配置されるか。

(6) 給食の質の問題 について
質については、全国展開をしている業者だから、そこそこの確保はされるだろう。しかし、今より良くなるということは、経験した市民からの聞き取りの結果でも考えにくい。問題は、これまで病院はこの分野で年間数千万円の利益を上げていた(ここに民間の病院が直営を選択している一つの理由があるのだが)。1食あたり患者負担と合わせて640円、加算食で714円、これらは基本的に患者の食事を良くするために使われなければならないお金だ。そこから委託によって生ずる消費税2,000万円やそれと同等におよぶ会社への利益を取られるということは、それだけ患者のために食事を良くする可能性を狭める。このことは明確ではないか。

(7) 「スタッフの確保に係る労務管理が軽減される」(H28.06.15病院企画室が作成した会派説明用資料の中の外部委託するメリットについて)―結局、これが唯一・究極のメリットではないか。このために、病院は今回の選択に踏み切ったのではないか。

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