質問通告内容
- 会議名
- 令和2年 2月定例会
- 質問日
- 令和2年2月28日
- 区分
- 代表質問
- 議員名
- 植田裕明 (藤新会)
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内容
標題1:令和2年度予算編成および施政方針について
「令和2年度の予算編成及び施政方針」について、以下、市長、教育長、病院事業管理者、ならびに当局のご所見を伺います。
(1) 重点方針の3点「“人口対策”につながる施策の展開」
現在、策定が進められている「第2期ふじえだ健康都市創生総合戦略」は、次の10年を見据えるものとのことですが、その第一歩として3つの重点方針を掲げられております。1点目の「“人口対策”につながる施策の展開」では、若い世代の移住・定住促進のための諸施策や空き家対策も含めた低廉な住宅供給策、中心市街地の再開発等を計画されています。
人口減少社会の到来の中で、特に人口の社会減が著しい静岡県において、本市は数年間、人口増・転入超過が続いており、県内でも勢いのあるまちですが、ここ数年、鈍化傾向にあります。それだけに、第一に掲げられたものとも理解するところですが、この方針について伺います。
また、施政方針にも記されておりますように、健康長寿の延伸を進められる予定ですが、市民の健康は本市の大きな強みでもあるところから、この点についてのご所見を求めます。
(2) 重点方針の3点「藤枝の未来を創る“成長の柱”の構築」
新たな土地利用の推進として、中心市街地に隣接する水上地区について、先端技術を活用したスマートシティの形成を計画されるほか、駅前への大学の拠点化、大学と連携した産学官連携推進、IT企業、ベンチャー企業のサテライトオフィス誘致等を進めるよう掲げられておりますが、この点についての見解を求めます。
(3) 重点方針の3点「“高齢者、女性が活躍”できるまちづくりの推進」
高齢者、女性が活躍する諸施策は、すでに行われており、一定の成果が見られておりますが、こうした取組は、地域の活性化や地域コミュニティの保持にも大きく寄与するものと思えます。新年度では、高齢者を対象とした全国初となる多機能「見守りロボット」の導入、ゴミ戸別収集、女性に対しては、育児中の母親への再就職相談や「女性活躍推進企業セミナー」の立ち上げなど、配慮された事業展開が計画されています。“高齢者、女性が活躍”できるまちづくりについてのご所見を求めます。
(4) 重点方針に並行する「4K施策(健康、教育、環境、危機管理)のさらなる前進
本市の看板事業でもあり、日本一をめざす「4つのK」施策について以下伺います。
@:健康・予防日本一:全国的にも高く評価されているだけに、この分野での新規事業はたいへん興味深く感じております。健康経営プロジェクトの推進に加え、新規事業として「こころの健康づくり」として、「こころを澄ませて健康づくり推進事業」を計画しておりますが、本事業の展開をどのように進められる予定でしょうか。
また、「がん対策推進条例」に沿って女性の乳がん早期発見に向けたセルフチェックを推進する計画ですが、この概要はどのようなものでしょうか。
A:教育日本一:以下、2点について教育長の見解を求めます。
瀬戸谷地区のモデル事業を皮切りに各地で「小中一貫教育」が展開される動きとなっておりますが、新年度では4地区で事業が展開されることになります。
新年度では複数の小学校を有する地区でも開始されますが、中でも人口集中度が高い高洲地区の動きはたいへん興味を感じております。
同じく人口集中地区でもある、藤枝地区、青島地区では地区推進協議会の設置が進められますが、この2地区での展開について伺います。特に県下でも有数のマンモス小中学校と中規模校3校を抱える青島地区の「小中一貫教育」を今後どのように進められる予定でしょうか。
また、ハードソフト両面から教育環境を整える本市の取組は、全国からも注目を浴びておりますが、子どもたちの学力向上はどのように効果が見られるでしょうか。
B:環境日本一:廃プラスチック類による海洋汚染が国際的な問題となっている点や食品ロスの対策が全国的に進められているなか、新規事業として「廃プラ・食品ロス対策推進事業」が進められることは、たいへん時宜を得たものと考えます。環境先進市を自負する本市でありますので、本事業の概要について伺います。
C:危機管理日本一
近年の風水害による激甚的な被害は全国を震撼させるもので、いつどこで起こるか、わかりません。それだけに備えはたいへん重要で、本市ではすでに先進的に取組を行っている点は評価されるべきものと考えます。
志太地区をモデル地区として進めたマイタイムラインを市内全域に進める点や、昨年の台風19号で注目された内水氾濫に備えたハザードマップ作成等が計画されています。新年度における危機管理体制はどのようなものでしょうか。
(5) 下水道事業の企業会計化
本予算案の大きな特徴として、企業会計の大幅増があります。特に、国の方針にも従うものとして、3つの特別会計を企業会計に統合する点で、簡易水道事業の水道事業への統合、公共下水道事業及び農業集落排水事業を統合し、下水道事業会計と姿を変えることになりました。
単式簿記では見えにくい財務状況や資産状況が複式簿記になることで明確化されることになりますが、発生主義を取ることで、下水道事業がどのように変わるのか、今後の展開について伺います。
(6) 病院事業の令和2年度経営戦略
厳しい医療環境のなか、志太榛原地区の基幹病院として確固たる地位を築いているものと理解しております。新年度では、地域がん診療連携拠点病院として、より高度医療の提供を求め、がんゲノム医療センター等の新設、高度がん医療への対応として低侵襲手術室の整備、手術支援ロボット導入への検討が予定されています。
新年度における病院事業の経営戦略をどのように進めるご予定でしょうか。病院事業管理者のご所見を求めます。
また、ここ数年、大きく議論されてきた「患者給食」のあり方に対して、一定の方向性を示してまいりましたが、新年度では、どのように進められる予定でしょうか。