質問通告内容
- 会議名
- 令和2年藤枝市議会定例会9月定例月議会
- 質問日
- 令和2年9月8日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 大石信生 (日本共産党)
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内容
標題1:美味しくなった病院給食。 そのワケは?
80歳を超えたところで、脳と心臓に重大な病気を2年連続で発症し、市立病院によって九死に一生を得た。
集中治療室6日間を含む19日間の今回の入院は、行き届いた満足度の高いものだったが、さらに患者給食が驚くほど美味しくなっていて、1年3か月前の前回入院時と大きく違っていた。
前回入院時は、配膳時間が大幅に遅れるなど厨房の混乱ぶりが伝わってくるような時期だった。1週間の入院で20食のうち1食は本当に美味しかったが、12食、全体の6割は率直に言ってまずいと感じた。残りの7食は、まずまずだった。
今回の入院では、前回感じた「まずい」は一度もなかった。ほとんどが美味しいと感じた。「まずまず」というものも少なかったと思う。
藤枝市立総合病院は、いったん民営化した患者給食を直営に戻すという全国でもなかなかやれない困難な仕事に挑戦して、その成果が出始めているのではないか。
人間は感情の動物だから、病院給食への信頼が評価を甘くしているという関係が若干あるかも知れないが、それを差し引いても、例えば献立の多彩さなど見ても相当の新しい努力が給食の現場でいま始まっていることは確実だと思われる。
10月の直営への回帰に向かって、いま職員体制がどのように整えられつつあるか、それが10月1日の段階でどうなるか、さらに患者給食のあるべき方向に向かってどのような努力がされているのか、明らかにされたい。
標題2:高齢化、酷暑の中での奉仕作業のあり方について
自治会・町内会の奉仕作業は、日ごとに困難になってきていることなど様々な議論がやられてきたが、いま、この問題は完全な曲がり角、転換点に立っているのではないか。
市内のある町内会は70歳以上の構成世帯が半数を超えたことで、「奉仕作業のあり方」の検討を始めたと聞く。焼津に住む私の10歳下の弟の話では、この夏、河川の草刈りで弟を含む5人が倒れ、作業が終わるまで寝転がっていて、その後なんとか家へ帰ったが、最後まで横になっていた人は歳はそんなに古くなかったが、10日間入院したという。
私が心筋梗塞を発症した8月1日の墓地の草刈りも暑い日で、大量の汗をかくことはわかっていたので、私は朝出かけるとき嫌な気がした。しかし、自分の事なら暑い最中の作業などはやらないが、この日は共同作業だったので、私はみんなと一緒に急傾斜の草場に足を踏ん張って草刈り機を振るった。一時間後の休憩になって、異変に気づいた。
病院のベッドの上で、自治会・町内会の奉仕作業について考えた。歳を取ってきたり、あるいは健康状態に何らかの不安を抱えている人たちも共同作業の性格として否応なく参加しなければならない。ここにいま最も考えなければならない問題点があることが自身の痛烈な体験からよく解った。
(1) この問題を解決する基本は、2級河川は県、準用河川や水路などは市に管理責任があり、これらの清掃を含む管理は県や市の責任で行わなければならないということではないか。近年、私の質問への答弁で、「危険や困難を伴う個所は返上しても良い」くらいまでにはなってきたが、基本に立った解決に至っていない原因はどこにあると考えるか。
(2) 一方で、人は誰でも共用の道路や水路は自分たちできれいにし、守りたいという願いを持っており、そのために奉仕する心も持っている。
子どものころに「道普請」という言葉があったが、道路も自分たちで造ったり直したりしてきた歴史がある。行政はこうした美しい精神の陰で財政支出を最小にしてきたが、今やこうした慣習に頼っているだけでは限界にきていることを率直に見る必要があるのではないか。
(3) これまでの県や市の財政支出(河川愛護交付金)の推移はどうなっているか。その分析から何が見えてくるか。
(4) すでに自治会・町内会の奉仕作業を完全に廃止し、すべてを自治体の責任でやっているところもあると聞く。それらの自治体ではどのような検討が行われたのか。
(5) 転換が行われれば、自治体の負担は増えることになるが、これを地域の活性化につなげられないか。