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質問通告内容

会議名
令和3年藤枝市議会定例会6月定例月議会
質問日
令和3年6月16日
区分
一般質問
議員名
大石信生 (日本共産党)
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内容

標題1:めざすべき学校給食のあり方について

 現在、学校給食センターは老朽化によって「再編」という課題に直面している。「再編」がどのように行われるか。執行部は、現時点で「白紙」としている。
 めざすべき学校給食の在り方とは、どのようなものか。考えていきたい。

(1) 美味しさについて。
 美味しさという重要な要件では、本市はすでに優れた経験を持っている。合併前の旧岡部町の学校給食は、他市町から赴任してくる先生が、初めて給食を口にした途端、異口同音に「岡部の給食は美味しいねえ」と驚いた実績で知られている。センター方式ではあったが1000食と小規模調理のため、例えばおかずをつくるときは、味を見ながらしゃもじでかき混ぜるような調理が可能だったためで、また筍の季節には炊き込みご飯など、地産地消と手作り給食が実現できていた。大規模センターではできないことだった。この給食を残してほしいというのは住民の切なる願いだったが、実現しなかった。しかし、この時の議会論戦が、当時統合に向かっていた計画を頓挫させ、老朽化した二つのセンターを10年間何とか持ちこたえさせてきたと私は考えている。ここには美味しさと地産地消を考えるカギがあるのではないか。

(2) 地産地消について。
 @ 地産地消という重要な要件で、本市の学校給食は「藤枝市地産地消の推進に関する条例」をどこまで実現しているか。
   私には極めて不十分のように思われるが、その原因はどこにあると捉えているか。例えば各小中学校39校で直営自校方式の富士市では、キャベツ・きゅうり・葉ねぎ・大根・小松菜・にんじん・かぶ・しいたけ・マッシュルーム・ひらたけ・みかん・いちご・キウイフルーツ・田子の浦しらす等の地場産物が使われているというが、本市の場合具体的にあげるとどういう食材が地産地消か。
 A 「オーガニック」食材導入への課題は、どんなことか。
 B 政府の「第4次食育推進基本計画」にある「農林漁業体験や地産地消の推進」などの方針は、大規模センター下では実行が難しいのではないか。
 C大規模センター方式と地産地消は、両立しえないのではないか。

(3) 「食育」について。
 @本市の食育の中で、地産地消は具体的にどう教えられているか。
 A学校給食の目標は7つ。「健康の保持、増進」だけでなく、「望ましい食習慣」「好ましい人間関係」「自然に感謝し、大切にする心」「食に携わる人へ感謝する心」を育成し、「日本食や郷土食」「食料の生産、流通及び消費」についても理解を深めることという。郷土食、食料の生産、食へ携わる人への感謝などはとくに地産地消と深くかかわっている。これらが本市では具体的にどう教えられているか。「食育」を考えたとき、地産地消が実現していく方向をもっと強めなければならないのではないか。

(4) 効率第一の大規模センター方式が、教育日本一を掲げる市にふさわしいか。
 大規模センター方式は、「効率」という点で優れているだけで、「食と農」・望ましい学校給食の理念からは、一番遠いといわざるをえないのではないか。教育日本一を掲げる本市が、さらにこれから長い間採用する方法として適切と考えるか。

(5) 基本構想・基本計画の業者委託は「丸投げ」が許されるか。
 @現時点で執行部は「白紙」であるため、委託業者にどう「再編」したらよいか「統合」も含めて一番いい構想・いい計画を提案してもらうとの説明だった。これでは「外部業者丸投げ」ではないか。
 Aなぜ市民の意見を第一に聞こうとしないのか。大規模センター方式が、今後長期に継続してよいのかも含めて、市民は意見を持っている。何でもそうだが、市民の意向をおろそかにしては、うまくいくはずがないではないか。
 Bさらに執行部が、最重要課題の一つである学校給食のあるべき姿についてほとんど見識と言えるものを持ち合わせていない現状に、衝撃を受けている。この市政の現状が、良いとは思われない。
 C今からでも遅くない。業者への発注の前に、市としてやるべき仕事をやり、果たすべき責任を自ら考えるべきではないか。
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