質問通告内容
- 会議名
- 令和6年9月藤枝市議会定例月議会
- 質問日
- 令和6年9月10日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 植田裕明 (藤新会)
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内容
標題1:南海トラフ地震臨時情報を踏まえ、防災のさらなる周知啓発強化を
8月8日、日向灘を震源とするマグニチュード7 .1の大きな地震が発生し、今回、初めて、南海トラフ地震臨時情報として巨大地震注意が発表されました。
南海トラフ巨大地震への備えは、過去、幾度も議論してまいりましたが、初めて出された臨時情報を踏まえ、さらなる大地震への防災対策、危機意識の高揚、市民への周知啓発の強化が必要と考えますところから、以下、お伺いいたします。
(1). 臨時情報に対する本市の対応
令和元年、それまで東海地震は予知可能とされていたことがひるがえり、予知は不可能となり、代わりに登場したのが臨時情報でした。
この点については、令和4年6月定例月議会、第18期の初めての議会で取り上げ、臨時情報に対する意識の低さを議論したところです。今回、初めて出された臨時情報への本市の対応は、どのようなものだったでしょうか。
(2). 市民の反応をどう捉えているか
臨時情報が公表されましたが、私の個人的感想ですが、市民の反応はいたって冷静であったようにも感じております。市当局は、どう捉えられたでしょうか。
一方で、店頭から水や食料がなくなる現象も見られ、連日、報道されている令和の米騒動、全国的には、米どころである新潟や東北地方が酷暑や豪雨などの天候不順による品薄傾向が要因とされていますが、静岡県においては、臨時情報の影響も大きかったのではないかともいわれています。
静岡県民の危機意識の高さを表しているとも思えますが、過剰な反応、噂などの影響も少なからずあったものとも思えます。
大災害の際、必ず起こるのが、悪質なデマ、流言飛語などで、SNSの進んだ今日においては、その拡散は免れず、大きな社会問題ともなります。
市民の反応や行動、特に過剰反応などへの対応はどうされるお考えでしょうか。
(3). 臨時情報が「巨大地震警戒」であった際の市の対応
今回の臨時情報は、巨大地震注意でありましたが、さらに、危険性が高まったことを意味する「巨大地震警戒」が発表された場合、本市の危機管理は、どのような対応をされるでしょうか。
(4). わが家の地震対策3本柱のさらなる強化を
臨時情報が連日、報道された際、家具の固定化が強調されておりました。本市がすすめる「わが家の地震対策3本柱」の重要性がさらに高まった良い機会とも考えております。
また、9月議会の補正予算では、能登地震の教訓から、感震ブレーカー設置補助の追加も予定されています。
3本柱の1本目、家の耐震化は、おおむね94% まで進んでおりますが、さらにこの数値を高めるとともに、諸事情から耐震化に応じられない市民への屋内シェルター、防災ベッドの設置推進、2本目の「災害時家具転倒防止事業」、ここ数年、申請が伸び悩んでおりましたが、これを大いに進める絶好の機会とも考えます。
また、3本目の「非常用品の準備」も、市民の防災意識、危機管理に対する意識高揚という観点からも、行政による周知啓発をさらに高める必要があると思います。
これら、「わが家の地震対策3本柱」のさらなる強化を当局はどう進められるお考えでしょうか。
標題2:令和7年度地方財政措置と本市新年度予算編成への関わり
総務省は、各府省に対して、概算要求に当たり留意又は改善すべき事項について、申入れを行い、令和6年7月29日付けで、「令和7年度の地方財政措置についての各府省への申入れ概要」を公表しました。
共通事項として、「物価高への対応」「防災・減災対策、国土強靱化及び震災等からの復旧・復興の推進」、「地方分権改革の推進及び国・地方を通ずる財政健全化」「国・地方公共団体間の財政秩序の確立等」の4点が挙げられております。
こうした国の動きと本市の次年度予算編成への関わりについて、以下、伺います。
(1).国の動向に対する市当局の考え
本市の次年度予算編成が進められる中、市当局は、こうした国の動向をどう捉えておりますか。また、次年度予算案に活かされるお考えでしょうか。
(2).物価高騰、防災・減災対策への当局の評価
上記4点の内、ことに、物価高騰に対する諸施策、防災・減災対策は、喫緊の課題とも思われます。国の動向を踏まえ、当局のお考え、方針はどのようなものでしょうか。
(3).次年度予算編成を念頭に令和5年度決算に対しての市長の所感
9月議会は、決算認定という重要な議会です。民間が結果重視することになぞらえ、決算を単なる認定にとどまらず、行政評価の場とし、決算を踏まえて次年度予算へ反映させる本市議会の決算重視、決算と予算を連動させる独自の手法は全国からも注目を寄せられ、高い評価もいただいております。9月定例月議会においても、これまでどおり、決算常任委員会の審査で詳しく議論してまいります。
こうした令和5年度決算の概要を市長はどう捉えられ、また、次年度予算編成へとつなげてゆくお考えなのか、ご所見をお伺いいたします。