質問通告内容
- 会議名
- 令和7年6月藤枝市議会定例月議会
- 質問日
- 令和7年6月10日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 深津寧子 (藤新会)
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内容
標題1:埋設インフラの予防保全と有事対応の現状と課題について
全国各地において、老朽化した水道管や下水道管の破損に起因する道路陥没や冠水などの事故が相次いでいます。特に、本年1月発生した埼玉県八潮市での道路陥没事故は、社会に大きな衝撃を与え、国土交通省からは全国の自治体に対して、口径2000mm以上の下水道管路の緊急点検を求める通知が出されました。
静岡県内には当該規模の管路はなく、本市においても、これまで上下水道管路の異常による路面沈下は確認されていないとの報告が、本年2月7日になされたところです。しかし、他自治体で深刻な事故が実際に発生していることを踏まえると、藤枝市においても上水道や下水道といった埋設インフラの老朽化に対する予防保全の強化、そして万一の事故発生時に備えた初動対応体制の整備は、より重要性を増していると考えます。
本市では公共施設やインフラ資産の長寿命化と予防保全に取り組んでいますが、人口減少や財源制約、技術職員の不足など、様々な制約の中で、これからは新たな視点や技術の導入、官民連携による体制強化が不可欠です。
こうした現状を踏まえ、以下の点について伺います。
(1) 本市における上下水道の埋設状況と耐用年数を超過または5年以内に超過する管路がどのくらい存在するのか、埋設インフラの老朽化状況について伺う。
(2) 本市において行われている点検・保守方法や体制について、どのように実施されているか、また点検結果について伺う。
(3) 埋設インフラの漏水、破損等により道路陥没や漏水、破損などの事故が発生した際の初動対応体制や、関係部局・外部機関との連携体制はどのようになっているか伺う。
(4) 予防保全の実効性を高め、効果的に対応していくための、技術導入や計画的整備の考え方について伺う。
(5) 今後の予防保全・有事対応にとどまらず、情報公開、新たな財源の確保、住民への理解促進などをどのように推進していくのか伺う。
標題2:小中学校プールの維持管理と今後の在り方について
小中学校のプールは、これまで児童生徒への水泳指導や安全教育の場として、重要な役割を担ってきました。しかし、毎年の維持管理費に加え、施設の老朽化が進んでいることから、大規模な改修には多額の費用が必要となる状況です。そのため、学校プールの今後の在り方が問われています。
さらに、近年では猛暑の影響で授業が中止になることや、水泳指導に必要な専門知識を持つ教員の不足といった課題も見られます。こうしたことから、水泳の授業を安定して行うための環境整備が求められています。一方で、水泳の授業は子どもたちが水に親しみ、命を守る力を身につける大切な学びの場でもあります。今後も継続的に実施できる仕組みづくりが必要です。
市内には市民プールや民間の施設もあり、学校プール以外の手段で水泳指導を行う選択肢も既に存在しています。近年では、全国的にこうした施設を活用する動きも広がっており、本市においても授業の方法や施設整備の方針を見直す時期に来ていると考えます。そこで、以下の点についてお伺いします。
(1) 令和6年度の水泳授業について、授業回数やこれまでとの指導内容の変化、教員の指導体制や専門スタッフの配置状況、さらに着衣水泳の実施状況とその教育的な位置づけについて伺う。
(2) 本市における小中学校プールの設置状況や、平均築年数、構造、点検の有無、これまでに行われた主な修繕内容について伺う。
(3) 1校あたりの年間のプール維持管理費用について伺う。あわせて、大規模改修を行う場合のおおよその費用についても伺う。
(4) 今後の学校プールの在り方として、配置の見直しや民間施設の活用、水泳授業の民間委託、さらには授業の実施方法そのものの見直しについて、現在の検討状況と教育委員会としてのお考えを伺う。
(5) 学校プールを、市民の健康づくりや学びの場として広く活用するなど、教育施設にとどまらない幅広い利用の可能性について伺う。