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質問通告内容

会議名
令和7年9月藤枝市議会定例月議会
質問日
令和7年9月9日
区分
一般質問
議員名
寺田亜記子 (藤のまち未来)
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内容

標題1:市民の命と暮らしを守る住環境整備の必要性について
近年の異常な猛暑や冬の寒さは、市民の健康に直結する深刻な課題です。特に熱中症やヒートショックによる救急搬送は、自宅での発症が大きな割合を占めています。民生委員の方々からも「高齢者のお宅の夏場の暑さが深刻」「実際に熱中症になりかけていた事例がある」との声が寄せられており、住環境の改善は命に関わる問題です。熱中症対策は近年意識が高まる一方、年間平均気温が高い土地柄、冬のヒートショック対策については意識が高くないがリスクは極めて高い状況です。

全国の調査によれば、冬季の死亡増加率は平均で17.5%ですが、静岡県はワースト7位に位置しています。一方、北海道のように断熱住宅が普及している地域では10%程度に抑えられており、「温暖だから大丈夫」という思い込みは通用しないことが明らかです。むしろ断熱が不十分な地域ほど、冬の死亡リスクが高まっている現実があります。

こうした中、専門家からも重要な指摘がなされており、温度変化が高齢者の生活の質を大きく損ない、時に健康寿命を縮める要因になることは明らかになってきています。また、寒い住宅環境が転倒や脳出血を引き起こし、元気な高齢者が一気に要介護状態に陥ることも少なくありません。これは医療費・福祉費用の増大にも直結します。

一方で、住宅リフォームの分野には悪徳業者の存在も指摘されています。市民が安心して断熱リフォームに取り組むためには、信頼できる技術者や事業者を見える化する仕組みを整えることも必要だと思います。

「健康・予防日本一」を掲げる藤枝市として、誰ひとり取り残すことなく、市民の命と健康を守る為には多方面からの対策が必要です。その一つに住環境整備は欠かせません。断熱は冬の寒さ対策だけでなく、夏の熱中症予防や冷房効率の改善による家計負担の軽減にも直結します。「命を守る住環境整備」という新たな視点を踏まえ、市の政策に断熱をどう位置づけていくのかが重要ではないでしょうか。

そこで、以下について質問させていただきます。

(1)第6次総合計画において「市民の健康で豊かな暮らしを実現する藤枝づくり」を目標の一つに掲げ「健康・予防日本一」に取り組んでいますが、温暖で過ごしやすい本市において、屋内での熱中症予防やヒートショック対策など、市民の安全・安心の確保をどのように捉え対策に取り組んでいるのか伺います。

(2)本年夏に発生した熱中症患者数(年代別・発生場所別)、昨年冬のヒートショックによる救急搬送数を伺います。

(3)国の「健康日本21」で断熱改修による健康効果が示されていますが、本市において、断熱リフォームを健康施策の一環としてどのように位置づけているのか伺います。

(4)本市では令和5年度より断熱リフォームに対する補助事業を開始していますが、事業の概要や事業開始からこれまでの市民からの反響を伺います。

(5)今後、断熱リフォーム支援を含め、どのように市民の命と健康を守る住環境整備に努めていくのか伺います。
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