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質問通告内容

会議名
令和7年9月藤枝市議会定例月議会
質問日
令和7年9月10日
区分
一般質問
議員名
八木勝 (藤のまち未来)
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内容

標題1:建設工事等における熱中症対策について
 近年、猛暑の長期化により、屋外作業を中心とする主に、建設現場では熱中症リスクが高まり、同時に工程遅延の深刻化も顕著になっています。今年6月には国の安全衛生に関するルールが強化され、現場では「体調不良の申告→直ちに作業から離脱→冷却・水分補給→医療機関への搬送」という初期対応フローの整備・周知・訓練が必須となりました。さらに、WBGT(暑さ指数)を用いた作業短縮・休憩増・中止判断など、現場の運用基準を明確にすることが求められています。違反した場合には安全配慮義務違反として罰則の対象となるケースもあり、事業者にとっては法的リスクも無視できません。

 加えて、建設業は「時間外労働の上限規制」など働き方改革関連法の影響も直撃し、ただでさえ人手不足と厳しい採算環境に置かれる中で、熱中症対策の強化と罰則規定は「安全確保は当然だが、現実にはデメリットが先行する」という現場の声が少なくありません。特に中小企業や小規模事業者ほど機材・人員の余力が乏しく、独力での対応には限界があり、発注・契約側の理解と支えが不可欠です。

 こうした背景を踏まえ、本市としても市発注工事をモデルに段階的な取組を進め、民間や地域全体へ波及させていく必要があると考えます。

 安全の確保は最優先である一方、過度な規制強化が現場の疲弊や工事の停滞を招かぬよう、工程と費用の見直しをセットで講じる必要があります。以上を踏まえ、実施の有無・開始時期・所管・財源等について以下6点から伺います。

(1) 初期対応の仕様化について
   改めて、市発注工事すべてで「申告→離脱→冷却→医療機関への搬送」の手順・掲示・朝礼確認(記録)を特記仕様・施工計画の必須事項とし、これを適用していく考えはあるか伺います。

(2) WBGT連動の運用基準について
   WBGTの警戒区分に応じた作業短縮/休憩間隔/中止判断の市内統一基準を示し、昼夜を問わず現場と監督職へ警報配信することについてどう考えているか伺います。(夜間工事の取得方法も明記)。

(3) 費用の見直し(上乗せの試行)について
   @ 堺市や金沢市、全国でもいくつかの自治体で試行が始まっている現場管理費の上乗せ率=「暑い日の割合×1.2」〔補正値上限2%〕を本市でも試行を考えているか伺います。
   A 対象工事、上限、契約変更の扱い、算定・確認方法を明示するか伺います。

(4) 工程の見直し(出来高75%目安)について
   夏季は実働6時間相当(通常比約75%)を前提に代表的な工種から試行し、夜間・早朝施工や日陰・ミスト・送風・冷却材等の対策を加点・工期設定等を後押ししていく考えはないか伺います。

(5) 補助金の充実について
   項目(3)での補正値は公共工事に限るものですが、ここでは公共以外の工事や農家、ボランティアの作業等に対してWBGT計・テント・冷風機等の貸出や補助の強化を行う考えはないか伺います。

(6) 本市所管業務内での熱中症予防対策について
   本市所管業務内での熱中症予防については、ごみ収集運搬やイベントなどの屋外業務に対しどのような対策をしているか伺います。
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