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質問通告内容

会議名
令和7年11月藤枝市議会定例月議会
質問日
令和7年12月3日
区分
一般質問
議員名
大石心平 (藤新会)

内容

標題1:市内の小中学生の教育環境と健康について

 近年、全国的に小学生や中学生の視力低下が大きく進んでおり、文部科学省の学校保健統計調査においても、視力1.0未満の児童生徒の割合は年々増加しています。
GIGAスクール構想が本格的に開始された令和以降はその増加傾向も顕著であると読み取れます。これにより本市でも同様の傾向がある可能性が考えられる事から、実態を継続的に把握し、教育環境との関連を検証していく必要があるのではないでしょうか。
 背景には、家庭でのスマートフォン利用の長時間化に加え、学校現場におけるタブレット端末の活用が進んだことも、子どもたちの視力や姿勢に何らかの影響を及ぼしている可能性が指摘されています。特に、画面に近づきすぎる姿勢や、長時間同じ姿勢を続けることによるストレートネック(俗に言うスマホ首)の増加など、視力低下と姿勢異常が同時に進む状況が見受けられます。
 毎年地元の小学校や中学校の入学式や卒業式などに参列させて頂く際は、その席の位置関係上入学生や卒業生たちを横から拝見する形となりますが、この時にストレートネックが疑われる児童生徒が素人目ながらも見受けられました。このため市内の複数の小中学校の養護教諭にお話をお聞きしたところ、「確かに最近は多いかもしれない」といった回答がありました。もちろん学校によっては「そのような傾向は感じられない」といった回答もありますので一概に決めつける事は出来ないとは思います。

 本市の子どもたちがICT教育の恩恵を受けながらも、健康を損なうことのないよう、学校での生活指導や家庭でのスマホ利用のあり方も含め、行政として総合的な対策を検討していく必要があります。
以上を踏まえ、市内の小中学生について以下伺います。

(1)本市の小中学生における視力についてどのように実態を把握しているのか、まずは現状を伺います。また、過去数年間の傾向として変化があるのか、健診等のデータから把握していればお示しください。
(2) 授業中のタブレットの利用時間、画面との距離、姿勢など、子どもの健康に関わる要素について、どのように捉えているのか伺います。

(3) タブレット使用時の「最大連続使用時間」「画面との適切な距離」「明確な休憩時間の確保」など、視力や姿勢に配慮して、どのような基準を設け、どのように運用しているのか伺います。特に、授業内で目を休める時間の確保や、姿勢を正すための働きかけなど、現場での取り組み状況があればお示しください。

(4) 学校現場での児童生徒の姿勢について伺います。
@ 本市の学校現場では、児童生徒の姿勢に関する問題がどの程度報告されてい
るのか把握しているか伺います。
A 授業の合間に取り入れる簡単なストレッチや姿勢改善の指導を、市全体の取り組みとして検討する考えはあるか伺います。

(5) 子どもたちの健康を考える上では、学校での限られた時間のタブレットを活用した学習よりも家庭でのスマホの長時間利用が大きく影響すると考えられます。保護者向けの啓発や家庭内ルールづくりについて、市としてどのような情報発信や支援を行っているのか伺います。

(6) 視力低下や姿勢異常に関して、医療機関との連携を強め、専門的な観点から助言を受ける仕組みがあっても良いのではないかと考えます。行政として、医療関係者を交えた協議の場を設けることについての考えを伺います。

(7) 子どもたちの健康保持とICT教育の推進を両立させるためには、ガイドラインの整備、実践、評価を繰り返すPDCAサイクルが必要であると考えます。本市として、これらに向けた「ICT教育の推進と健康保持を両立するための藤枝型ガイドライン」の策定について見解を伺います。
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