質問通告内容
- 会議名
- 令和7年11月藤枝市議会定例月議会
- 質問日
- 令和7年12月4日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 遠藤久仁雄 (藤のまち未来)
内容
標題1:不登校や学力低下問題等と次期「学習指導要領改訂」
教育界では今、全国で同じように多くの問題を抱え、苦慮しています。子どもを取り巻く環境が大いに変化しているのです。少子化の中にあって、私が第一に心配なことは、小中学校に於ける不登校児童生徒の増加です。近年ずっと増え続けている深刻な問題です。また全国の児童生徒に、充分な学力と学びの意欲は育っているのでしょうか。そして教え導く側の教職員にも、全国的に信じられないような不祥事が続発しています。その一方で教員の働き方改革はまだ道半ばです。かつてあんなに人気があった教職の仕事も、近年では若者たちから見向きもされません。厳しい職場環境だと言われ、時間外の労働が充分に賃金に反映されていないこともあり、希望する職業選択から除外されています。優秀な教員のなり手が減ってしまっていることは、将来的に深刻な問題だと案じています。
藤枝市の教育に目を向けてみましょう。本市は『教育日本一』を目指して、各種の施策を他市に先駆けて打ち出し、成果を上げています。決して十分だとは言えませんが、限られた予算の中で、児童生徒の個に応じた指導を最大限行っています。特別支援教育が必要な子への手厚い指導、学校看護師の配置、豊富なALTの各校への派遣、図書館司書の配置等です。これらを踏まえ、直近の教育界の問題を中心に質問をいたします。
(1)令和6年度実施の『経年変化分析調査』(3年ごとに実施する。毎回同じような問題を出すが、非公表。全国で抽出された6千人の小学6年生が国語と算数の問題を解答・7万人の中学3年生が国語と数学と英語の問題を解答)の結果を分析。結果は全学年、全教科に渡り下がったが、文科省は「要因について、明確には示せない」と述べていた。大変残念な結果であると同時に、危機的事態だと捉えたいが、本市はこの要因は何と考えるか伺う。
(2)静岡県の不登校者数は、12年連続で最多を更新。中学生は高止まり傾向である。本市もこれと同じような傾向にあるのか伺う。
(3)本市では「幼・保・こ」と「小学校」との連携に力を入れている。既にいち早く『架け橋プログラム』を実施するなど、スピーディーな対応に努めていただいているが、入学後半年経った現在の小学校1年生の不登校を含む学校生活の状況は如何か伺う。
(4)新聞の報道によると、本県でも小中学校に於ける暴力行為の件数が増えている。これについて本市の状況を伺う。
(5)次期「学習指導要領改訂」が近づいている。教育課程の柔軟化による「調整授業時数制度」の創設により生み出された時間を、子どもたちの力となるよう、岡部中学校で伝統的に行っている総合的な学習『馥郁(ふくいく)』を市内で広められないか伺う。