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質問通告内容

会議名
令和7年11月藤枝市議会定例月議会
質問日
令和7年12月4日
区分
一般質問
議員名
薮崎正幸 (藤新会)

内容

標題1:自動運転技術を活かした地域交通と産業振興について

 近年、少子高齢化や免許返納の増加によって、特に中山間地域での移動手段の確保が大きな課題になっています。藤枝市は、市街地もあれば中山間地もある、いわば全国平均的な構成の市です。だからこそ、この地域特性を活かした、自動運転技術の活用に大きな可能性があると感じています。
 今、全国各地で自動運転の実証実験が進んでいますが、多くは都市部や限定された路線の中だけで行われています。
 藤枝市では、むしろ市街地から郊外、そして中山間地へと続く県道など、実際の生活道路の中での実証が重要ではないでしょうか。
 生活圏を支える現場での実験こそが、本当に意味のあるデータを得られると考えます。しかし、自動運転の実証を進めるには法的な制限も多くあります。そこで提案したいのが、「自動運転特区」の設置です。
 この特区を設けることで、一定の条件のもとで柔軟に実証実験が行えるようになります。安全対策を講じたうえで、市街地から中山間地に至る実際の環境の中で、自動運転の技術を試していく。これが将来の交通の姿を考える第一歩になると思います。ただし、市が主体となって全てを行うのは財政的にも難しい面があります。そこで、市は「フィールドの提供」にとどめ、運用や運営は民間企業や大学などの研究機関に委ねる形が望ましいと考えます。公民連携で進めることで、コストを抑えつつ、民間の持つ技術やスピード感を活かすことができます。
 もう一つ申し上げたいのが、新東名藤枝岡部インター周辺の活用です。ここは物流の要所であり、今後、高速道路上での自動運転トラックの実用化が進む中で、中継基地としての整備が期待できます。
 このエリアに自動運転や次世代モビリティ関連企業を集めることで、新たな産業や雇用の創出にもつながるのではないでしょうか。

(1) 藤枝市は他市に比べ、藤枝バイパスをはじめ旧国道一号、田沼街道などの県内の東西南北の渋滞のメッカとなっています。計画道路においてもいまだに開通せず、今後の開通時期についても未定との回答しか得られないのが現状です。今の時代のスピード感からすると、道路開通より車の台数減の方が速いのではないかとも考えます。この道路状況をどのようにお考えですか?

(2) 藤枝市として自動運転特区の創設や実証実験の誘致を検討する考えがあるか。また国では「デジタル田園都市国家構想総合戦略」の中では2025年度に50か所程度、2027年までに全国100か所以上の自動運転の実走化を目標として掲げています。この点についての市のお考えを伺います。

(3) 現在計画している岡部町内谷工業地域においては物流関連企業の誘致を視野に入れていると聞いています。ほかにも以前質問させていただいたリサーチパーク構想でも、県内高速道路インターチェンジの中でもこのインター周辺はまだまだ空き用地が多く大きなポテンシャルを秘めています。そこで新東名藤枝岡部インター周辺を含めた産業・物流拠点としての展開について、どのようなビジョンをお持ちかを伺います。

(4)  市街地から中山間地までをつなぐ実証実験、自動運転特区の設置による規制緩和と民間活力の導入。新東名周辺での物流拠点づくり。今後の市の財政面での見通しにも企業誘致は必須だと考えます。これらを総合的に進めることで、藤枝市は「地方から最先端を発信するモデル都市」になれると思います。ぜひ今回のテーマを、遠くない未来の藤枝市構想に入れていただきたいがいかがですか?

標題2:世界的な抹茶ブームを活かした「朝比奈抹茶ブランド」の確立について

 いま、世界では空前の抹茶ブームが起きています。健康志向の高まりや日本文化への関心から、アメリカやヨーロッパ、アジア各国でも「MATCHA」という言葉がそのまま通じるほど、世界共通の日本ブランドになっています。そんな中で、私たち藤枝市には誇るべき日本茶の産地があります。それが、岡部町の朝比奈地区です。朝比奈は玉露の日本三大産地の一つとして知られ、また昔から抹茶づくりが行われてきた、まさに歴史と伝統を誇る地域です。玉露については「朝比奈手摘み本玉露」等、世界や日本でも知名度は一定の評価を受けることに成功しました。もうひとつ抹茶においてもここ朝比奈地区のもつ歴史と伝統はもっとPRすべきと考えます。今でこそ静岡県内での抹茶生産は盛んになりましたが、ほんの十数年前まではこの地域でしか抹茶の生産はほぼ行われておらず「静岡県で唯一の抹茶産地」として知られていました。近年の抹茶ブームの広がりによって、県内のあちこちで抹茶の生産が行われるようになり、「静岡の抹茶といえばどこなのか?」という印象があいまいになっています。
 どこでも抹茶が作られるようになった今こそ、逆に藤枝・朝比奈の伝統と歴史を前面に打ち出す絶好のチャンスだと思います。 たとえば、「藤枝・朝比奈=本格抹茶のふるさと」というブランドを確立し、市として国内外に発信していく取り組みを進めてはどうでしょうか。
 産地としての表示やロゴマークの整備、地元産の抹茶を使った商品開発支援、観光や食文化と結びつけたプロモーションなど、行政が後押しすることで、地域の魅力をさらに高めることができると思います。また若い世代の茶業後継者や地域の事業者にとっても、こうした「ブランド化」の流れは大きな励みになります。伝統を守りながら、世界市場に向けた新しい価値を生み出す動きに、市が積極的に関わる意義は大きいと考えます。
 今後の抹茶市場の拡大を見据え、朝比奈地区を中心とした「静岡一、そして世界に誇る抹茶産地・藤枝」として、市としてどのようにブランド化を進めていくお考えか伺います。

(1) 現在の世界中での抹茶ブームの現状を市としてはどのようにお考えですか?

(2) 静岡県の抹茶の歴史において朝比奈地区、市之瀬地区を市としてどのように認識していますか?

(3) 今後の抹茶を使った産地PRの方法等はどのような展開が考えられますか?

(4) 今こそ、いやもうすでに遅れをとってしまっているかもしれませんが、このようなチャンスを生かすためにスピード感をもって取り組んでいただきたいのですがいかがですか?
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