質問通告内容
- 会議名
- 令和7年11月藤枝市議会定例月議会
- 質問日
- 令和7年12月5日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 八木勝 (藤のまち未来)
内容
標題1:市民の誰もが使えるAEDについて
近年、市民の高齢化が進む中で、心筋梗塞や不整脈などによる突然の心停止は、いつ・どこで・誰に起きてもおかしくない、身近なリスクとなっています。救命の鍵を握るのは、「119番通報」「心肺蘇生」「AEDによる電気ショック」を、どれだけ早く実施できるかという点です。心肺停止から1分以内に救命処置が行われれば95%が救命され、3分以内では75%、5分を過ぎると救命率は25%まで低下し、8分を超えると救命の可能性は極めて低くなると言われています。生存できるかどうかだけでなく、その後の脳機能の保たれ方や、倒れる前と同じように社会復帰できるかどうかも、この数分間の対応に大きく左右されます。まさに時間との勝負であり、「近くにあるAEDを、誰もがすぐに使える状態にしておくこと」が極めて重要です。
本市においても、防災訓練や講習会などを通じてAEDの使い方そのものの周知は進んできた一方で、「自宅や職場の近くにAEDがどこにあるのか分からない」「夜間や休日は施設が閉まっていて使えない」といった声が市民から聞かれます。実際、コンビニエンスストアのAEDは比較的24時間アクセスしやすい一方で、学校や交流センター、地域の公民館、など、多くのAEDは夜間・早朝には施錠され、一般市民が自由に利用できないケースが少なくありません。これでは、せっかく設置されていても「いざというときに使えないAED」になってしまうおそれがあります。
そこで今回は、本市公共施設におけるAEDの設置状況と運用実態、そして市民の誰もが本当に「使えるAED」として活用できているのかという視点から、以下4点について伺います
(1) 本市において、心肺蘇生およびAEDの使い方について、現時点でどの程度の市民が講習を受講していると把握しているかわかる範囲で教えてください。
(2) 本市公共施設におけるAEDの設置台数について伺います。
(3) これらのうち、夜間・休日を含めて市民が24時間利用できるAEDがどの程度あると把握しているのか伺います。
(4) ひとりでも多くの命を救うため、24時間利用可能なAEDを増やすべきだと思いますが、今後の方針を伺います。
標題2:藤枝大祭りにおけるICT活用の検証と今後の展開について
藤枝市で生まれ育ち、藤枝大祭りをはじめとする地域の行事に、子どもの頃から親しんできました。藤枝大祭りは、旧東海道藤枝宿の歴史と文化を今に伝える、本市を代表する大切な祭りです。
私は令和元年の一般質問で「藤枝市観光交流基本計画と藤枝大祭りについて」を取り上げ、屋台にGPS等を取り付けるICT活用を提案しました。現在は、スマートフォンで屋台の位置が分かる屋台位置情報サービスが導入されており、関係者の皆さまのご尽力に感謝いたします。
一方で、導入から一定の時間が経過した今こそ、その効果や課題、データの活用状況を検証し、旧市街地の活性化や観光DX、次世代の担い手育成につなげていくことが重要だと考えます。
以上を踏まえ、「藤枝大祭りにおけるICT活用の検証と今後の展開について」、以下の2点について伺います。
(1)屋台位置情報サービス(GPS)の導入効果と検証について
藤枝大祭りにおいて導入された屋台位置情報サービス(GPS)について、その導入目的と、これまでの利用状況や現場での活用を踏まえた効果・課題、費用対効果をどのように整理・検証し、今後の改善および継続の方針をどのように考えているのか伺います。
(2)観光DX・旧市街地活性化と伝統文化継承への活用について
藤枝旧市街地のまちづくりや観光交流の各種計画の中で、藤枝大祭りにおけるICT活用をどのように位置づけ、旧市街地の回遊性向上や賑わいづくり、さらには次世代の担い手育成・地域への愛着の醸成につなげていくのか、市としてのビジョンを伺います。